さすらいの風景 アジャンタ石窟群 その1
4日目は、アジャンタ石窟群の見学を行いました。高原地帯を走っていった後に、谷間に下っていくと、そこがアジャンタ石窟群の入口でした。 白い建物の下に見える茶色の屋根の建物群が、遺跡へのシャトルバス乗り場です。 バスを降りて、土産物屋の間を抜けていきます。 遺跡まで、シャトルバスで移動しました。...
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続いて第2窟を見学しました。第2窟は、6世紀後半に造られた後期ヴィハーラ窟(僧院窟)です。 中央奥には、仏殿が設けられています。 この石窟も壁画が良く残されています。 第2窟では、釈迦誕生の物語や本生伝が描かれています。 ブランコに乗っているナガ姫。 上部に、釈迦の母、マーヤー夫人。 下部には、左に釈迦を抱くブラフマー神とインドラ神が描かれています。 ヴィデゥラパンディテという菩薩。 千体仏。...
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続いて第9窟。紀元前1世紀の前期チャイティヤ窟です。アーチ状の入口が設けられています。 外部の細かい彫刻は、後の時代に造られたものです。 内部には、ストゥーパが置かれています。仏像表現の無い時代に信仰の核となったものです。ドーム状の覆鉢の上に傘蓋が載せられています。 周囲の柱には、仏が描かれていますが、これは後に描かれたものです。...
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エレファントゲートを上がった先の第16窟を見学しました。ヴァーカータカ帝国の宰相が開いたヴィハーラ窟(僧院窟)です。 足を地面に下ろした姿の釈迦像が飾られています。 釈迦像の両脇には、面白い姿をした小さな像が飾られていました。 この石窟では、ナンダ出家物語の壁画が飾られています。 美人で知られたナンダの新妻が、突然の夫の出家を知って卒倒してしまうという場面が描かれているようです。...
View Articleさすらいの風景 アジャンタ石窟群 その5
第18窟。小さなヴィハーラ窟(僧院窟)です。 祀られていた仏像。 第19窟は、チャイティア窟です. アーチ状の入口脇の壁には、彫刻が施されていました。ただ、これらの彫刻は、石窟内が完成された後に加えられたもののようです。 ヒンドゥー教の像と似ています。 男女の組み合わせの仏像は思い当たらず、シヴァ神と妻のパールヴァティーに見えてしまいます。...
View Articleさすらいの風景 アジャンタ石窟群 その6
第24窟。この石窟は未完成窟で、岩山を彫って、柱などを造っていく過程が見られます。 第26窟。アジャンタで最後まで造成が続けられたチャイティヤ窟です。 外壁一面に彫刻が施されています。 内部にはストゥーパが置かれていますが、一面に仏像などの彫刻が施されています。ストゥーパの周りは回廊になっており、一周することができます。...
View Articleさすらいの風景 アウランガーバード石窟寺院 その1
5日目は、オーランガバード石窟寺院とビービー・カ・マクバラを見学した後に、ボーパールへ移動することになりました。三泊したラマインターナショナルともお別れです。 インドならではの服装をしたドアマンが見送ってくれました。 街中を抜けてビービー・カ・マクバラの前に出ましたが、そのまま通過してオーランガバード石窟寺院に向かいました。...
View Articleさすらいの風景 アウランガーバード石窟寺院 その2
アウランガーバード石窟寺院の第7窟に続いて、6世紀半ば以降に造られたヴィハーラ窟の第6窟を見学しました。 お堂入口。 入口の左右脇に彫られた金剛手菩薩。 菩薩の周りを飛天が飛んでいます。キリスト教の天使のようにも見えます。 本尊。 本尊を収めたお堂の壁の下には、十大弟子が左右に分かれて五人ずつ彫られています。...
View Articleさすらいの風景 アウランガーバードからボーパール
ビービー・カ・マクバラの見学後、まずバスにてはブシャワールへ、そこから鉄道を使って ボーパールへ移動することになりました。 アウランガーバードの街を出ると、農地が広がりますが、このような独特の形で枯草が積み上げられていました。 途中で道路に木が倒れこんでいて、15分ほど停車を強いられました。風で自然に倒れたものではなく、切った木が道路に横たわってしまったようなので、いいかげんさに呆れます。...
View Articleさすらいの風景 ビーマベトカ岩窟群 その1
ボーパールも興味深い街ですが、6日目は、まず南50mの丘の上にあるビーマベトカ岩窟群を訪れました。丘の上に特徴のある形の大岩が並ぶのが見えてきましたが、そこがビーマベトカ岩窟群です。 幹線道からビーマベトカ岩窟群への道に入る所には踏切があり、脇ののレストランでトイレを使わせてもらていると列車が通過しました 露岩帯になった丘を上がっていきます。...
View Articleさすらいの風景 ビーマベトカ岩窟群 その2
途中で見晴らしに出ました。特徴的な形の岩は、亀岩と呼ばれるようです。 この丘は、岩窟があって住めることと、狩りのための見晴らし台として、石器時代の人は住み着いたのでしょう。 続けて8号窟。 馬に乗った群団が描かれています。 9号窟。 象の絵。 馬と住居でしょうか。 青や黄の色も使われています。 10号窟。 12号窟。 15号窟。 ビーマベトカ岩窟群で最も有名なバッファローに襲われる人の絵です。...
View Articleさすらいの風景 サンチー遺跡 その1
ビーマベトカの岩壁を見学した後は、ボパールの街の北東46kmに位置するサンチー遺跡を訪れましました。 サンチー遺跡が近づくと、丘の上にストゥーパが見えてきました。丘の上にあるのは大ストーゥパ(第1塔)で、少し下に見えているのは第2塔です。第2塔は少し離れているので見学しませんでした。 バスを降りて遺跡内に入ると、右奥に大ストーゥパ(第1塔)、左手前に第3塔が見えてきました。...
View Articleさすらいの風景 サンチー遺跡 その2
南の塔門(トーラナ)。 上段の横材には、蓮華の上に乗るラクシュミーが二頭の象から水をかけられている像が飾られていました。 中段には、仏舎利にお参りする人々。 下段には、豊穣の神ヤクシャ達が口から蓮華を吐き、仏塔の繁栄と保存を願っています。 見かけは少し気持ち悪いですね。 ライオン像。 釈迦の象徴である法輪に対し、皆が礼拝しています。...
View Articleさすらいの風景 サンチー遺跡 その3
東西南北の塔門(トーラナ)を見学したので、上段の繞道(にょうどう)に進みました。 上段の繞道(にょうどう)からは、僧院跡の眺めが広がっていました。 塔門(トーラナ)の裏面の彫刻も近くなって、良く眺めることができるようになりました。 これは西の塔門(トーラナ)。 中段の横材。 北の塔門(トーラナ)。上段の横材。 中段の横材。豊穣の男神ヤクシャが描かれています。 下段の横材。...
View Articleさすらいの風景 サンチー遺跡 その4
大ストーゥパ(第1塔)の後は、第3塔を見学しました。第1塔よりも小さく、塔門(トーラナ)も一つで、覆鉢の上の傘蓋も一重になっており、簡略化されています。 塔門(トーラナ)の彫刻は、大ストーゥパ(第1塔)のものとほぼ同じでした。 豊穣の男神ヤクシャ。 仏舎利に礼拝する人々。 何の神か判りません。 二頭の象から水をかけられるラクシュミー。 馬に乗る男女像。 豊穣の男神ヤクシャ。...
View Articleさすらいの風景 ボパール その1
ボパールは、サンチー遺跡見学のために訪れた街ですが、ここでは二泊しました。ボパールでの宿のジャハンヌマ・パレスは、シャムラー・ヒルの上にあり、1890年に藩王の家族のために建てられた邸宅を改築したヘリテージホテルです。 ホテルのフロントには、昔の武器が展示されていました。 フロント前の広間に置かれた椅子。昔の藩主と思われる肖像画が飾られていました。...
View Articleさすらいの風景 ボーパール その2
ボパールは、18世紀以降、インド独立までボパール藩王国の首都になってきた古都ですが、この街を目的に訪れるというよりは、サンチー遺跡の宿泊地として利用する者がほとんどと思われます。 サンチー遺跡からボパールに戻ってくると、道路脇にスナック売りをしばしば見かけるようになりました。...
View Articleさすらいの風景 デリー その1
ボパールからデリーへと飛行機で移動しましたが、成田へは夜の出発のため、デリーの市内観光を行いました。メインは、国立博物館。主に紀元前3000年頃のインダス文明から現在に至るインドの彫刻・絵画・美術品・工芸品・文書を収蔵しています。 前庭に進むと、さっそく彫刻が現れました。 世界破壊のため踊る「舞踊の神ナタラージャ」の姿のシヴァ神。 ムルガン(スカンダ)像かな。 スーリヤ(太陽神)。...
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