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Channel: さすらい人の独り言
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さすらいの風景 バクー その8

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この日の夜は、バクーからトビリシへと飛行機で移動するのですが、バクー最後の見学場所として拝火教寺院を訪れました。ツアーの日程には書かれていませんでしたが、飛行場にも近いことから通常は訪れるようです。



この寺院は、アテシュギャーフ拝火教寺院と呼ばれ、イスラムの流入によってこの地を追われたゾロアスター教徒がインド西北部に逃れ、その地でシヴァ女神信仰と混合するなど、 ヒンズー教の影響を受けつつ引き継がれた拝火教が、パールシーと呼ばれるその信者によってアゼルバイジャンに再びもたらされたものです。

バクーは、インド北部、トルコ、シリア地方を結ぶルートの中継地としても栄えており、信者は隊商としてこの地を訪れていたことから、この寺院は、宗教センターとしてだけでなく、商業活動センターとしての機能も併せ持っていました。

かつては地表に沸く天然ガスが自然発火したことから、火を崇拝するゾロアスター教徒に聖地として見なされていました。

建物は比較的新しい18世紀のものですが、要塞のような強固な造りになっています。



門をくぐると、広場の中央に「永遠の炎」が燃えるお堂が置かれていました。



脇にも炎の台が設けられていました。



ここの寺院の炎は、ガスを使っています。



ガスとあって、勢いの良い炎です。



広場の周囲には僧房が並んでおり、展示場になっていました。

これは、昔の礼拝風景。



昔の建物の遺構。



隊商宿としての光景でしょうか。





古い壺なども展示されていました。



古いガス管の跡。



ゾロアスター教徒の信者。



ゾロアスター教の僧服。



昔の鎧と楯。



ゾロアスター教のマークの影絵が飾られていました。



ゾロアスター教の守護霊フラワシの像の説明。

残念ながら、このアテシュギャーフ拝火教寺院の門や壁面には、このゾロアスター教の守護霊フラワシのマークは見られませんでした。



寺院の前には、現在用いられている僧院のような建物が広がっていました。

このアテシュギャーフ拝火教寺院は、イランのヤズドで見たゾロアスター寺院とかなり違っていましたので、そちらも参照下さい。

 ヤズド・アーテシュキャデ



アテシュギャーフ拝火教寺院の周囲には、小さな油井が並んでいました。



道路沿いに張り巡らされている黄色のパイプは、ガスパイプです。



これで、アゼルバイジャンの見学は終わりで、グルジアに移動しました。

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