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Channel: さすらい人の独り言
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さすらいの風景 ウィーン その17

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市民公園に続いて、リンク中心部に位置するシュテファン寺院にやってきました。

12世紀半ばにロマネスク様式の教会として建てられ、その後14~16世紀頃に後期ゴシック様式の現在の姿に改築されました。

二つの塔を備えており、写真で見えている南塔は137の高さを誇り、一方裏側にある北塔は資金難で68.3mの高さに留まっています。



シュテファン寺院の内陣に入場しました。内陣は全長107mに及びます。



ミサが行われるのか、椅子が並べられました。高い天井で音響が良いため、ここでコンサートもたびたび行われているようです。



アントンピルグラムが彫刻した説教檀



説教台の下に身を乗り出しているのが作者のアントンピルグラムだといいます。



主祭壇



フリードリヒ3世の墓。大理石でできた石棺は、蓋だけでも8トンあるといいます。

フリードリヒ3世は、フス戦争で混乱に陥ったボヘミアをオスマン帝国から防衛する任をオーストリア大公に託すという理由のほか、御しやすい人物という評判によって、選帝侯から皇帝に選ばれました。ところが、強敵に対しては、辛抱強く敵が去るのを待ち、選帝侯の予想に反して53年もの間帝位を占有し続け、ハプスブルク家の帝位世襲を成し遂げました。



パイプオルガン







エレベーターが設けられている北塔に上がりました。



目の前に屋根のモザイク模様を眺めることができました。





北塔からは、街の展望が開けていました。



プラーターの大観覧車も見ることができました。



252mの高さを持つドナウタワーも見えていました。



北塔にはプンメリンと呼ばれる巨大な鐘が吊るされています。

プンメリンは、1683年にトルコ軍が敗退した際に残していった大砲などの武器を溶かし鋳造されました。建造当時、南塔にありましたが、第2次世界大戦末期の1945年4月、シュテファン教会は戦災で被害を受け、その際にこのプンメリンも南塔から落ちて、割れてしまいました。その後、壊れたプンメリンとその他壊れた大聖堂の別の鐘を合わせ、再鋳造したのが現在の鐘です。プンメリンは、毎年大晦日から新年になる時や国葬といった特別な時だけ鳴らされるようです。



南塔は、北塔の頭上にさらに高く聳えていました。



見下ろすと、かなりの高度感がありました。

歩いて登る南塔は、かみさんには無理そうなので諦めることにしました。また、カタコンペも最初の訪問時に見たので省略。

午前の観光は早めに切り上げてホテルに戻って休むことにしました。



シュテファン教会でのコンサートというと、「サラブライトマンのコンサート・イン・ウィーン」が印象的でした。NHK・BSで数回放映されています。



2008年1月に行われ、息が白くなる冷え込みの中、厚着をした観客の前で薄い舞台衣装で熱唱した姿は、迫力がありました。

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