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さすらいの風景 蔵謎 その2

蔵謎の舞台は、場面を変えながら続きました。

山の向こうに出かける夫を、機織りしながら待つ妻の物語のようです。

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衣装祭。豪華な衣装で美を競い合います。

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華やかな衣装に目がひきつけられました。

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ヤクの踊り。

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黒いヤクの集団に混じった白いヤクが、ユーモラスな動きをしました。

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吹雪にあった老婆は、着物をヤギに着せて、自分は死んでしまいます。

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仏が現れて、老婆の転生のさばきがはじまります。

「巡礼の途中で死ぬのは一種の幸福だとチベット人はいう。なぜなら魂は帰依し、それが輝かしい転生の始まりだからだ。」

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六道輪廻の舞。

あらゆる生き物は、天・阿修羅・人・畜生・ 餓鬼・地獄の6つの領域を無限の回数、輪廻し続けているといいます。

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鳥の神が登場。

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チベット仏教の高僧の登場。

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神々の登場。

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鹿の神々。

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老婆の魂は神に召されていきます。

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仏の出現。

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少女とヤギが登場。少女は、老婆の転生した姿のようです。

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フィナーレ。

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ホテルに掲示してあったポスター。

蔵謎は、場面も次々に変わり、迫力のある男女の群舞もあって楽しむことができました。昼間の九寨溝観光で疲れていても、もうひとがんばりして見る価値があると思います。

さすらいの風景 雪山梁子

四日目は、黄龍観光ですが、その前に半日の移動が必要になります。まずは、来た道を戻り、九寨溝と黄龍との分岐になる川主寺の街をめざしました。

高原地帯に戻ってきました。

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先を急ぎたいところですが、宝石店に連れ込まれました。

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入口に飾られていた、琥珀と天珠を首にかけたチベット族の女性の写真です。45kgもあるようで、肩こりのもとにならないかと思ってしまいます。

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店内は撮影禁止だったので、配られた天珠のパンフレットの一分のコピーです。

天珠(てんじゅ)はチベットのお守りで、チベット仏教の僧侶が身につける物ですが、現在では装飾品として製造されます。

この天珠が一般に広まったのは、1994年に小牧空港で発生した中華航空140便墜落事故の生存者が身につけていたことがきっかけになったといいます。

中華航空140便墜落事故では、乗客・乗務員の合わせて271名のうち、264名が犠牲になり、乗客7名が重傷を負って、1985年の日本航空123便墜落事故に次ぐ日本史上ワースト2位の航空機事故になりました。

天珠の紹介では、「唯一の生存者が身に着けていた」とよく紹介されていますが、計算が合わいませんね。

天珠は、メノウなどを円筒形に加工し、殊な染料を浸透させて高温で焼き付けて作られます。

天珠は邪悪を払い持つ人に幸運を運ぶパワーストーンということで、ネット上に見られるショップの紹介では、「自然の宇宙の磁気エネルギーを持っており、科学的研究によると、火星から14の要素を含んでいることを発見しました。」なにを言っているのやら。

パワーストーンの効果を信ずるかは人それぞれですが、数万円を出して買う気にはなれません。それよりもこの店での無駄な約1時間の滞在によって、この後の黄龍における行動時間が短くなることが問題です。

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黄龍での高山病対策のために酸素缶が配られました。一応持って歩きましたが、使わなかったので返しました。

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川主寺を出発すると、一気に高度が上がって、街も眼下に遠ざかっていきました。

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車窓からは、雪山も見えだしました。

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進行方向に向かって左側に座っていたのですが、右側の方が雪山を良く眺めることができました。帰りを期待することにしました。

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峠である雪山梁子に到着して、風景を眺めるための停車になりました。

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雪山梁子は、標高4007mあり、富士山よりも高いことから、一般観光客の大多数は最高地点更新ということになるでしょう。

高山病の症状は出ていませんでしたが、やはり空気が薄い感じでゆっくりと歩く必要があり、またカメラを構えてシャッターを切る間に息を止めると、その後は酸欠状態になって大きく深呼吸を繰り返す必要がありました。

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青空のもと、祈祷旗の色が映えていました。

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峠からは、雪宝頂(5588m)や眠山山脈の眺めが広がっていました。

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こちらは、川主寺方面を振り返ったもの。

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雪山梁子からは、黄龍の登山口に向かって一気に高度を下げていくことになりました。



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黄龍観光を終えての帰りも、快晴が続いて山の眺めを楽しむことができたので、合わせて載せておくことにします。

黄龍から移動すると、ほどなく山の眺めが広がってきました。

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魅力的な姿の山ですが、この付近では名も無いその他大勢の山ということになってしまいます。

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快適な山岳ハイウェイが続いています。

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雪宝頂が再び見えてきました。

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朝よりも良く見えています。

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いろは坂を思わせる九十九折で一気に高度を上げます。

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登るのなら右手の尾根からでしょうかと、ルートを考えてしまいます。

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雪山梁子の峠に戻ってきました。朝と違って、バスは素通りして、観光客もほとんどいませんでした。

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ごつごつした周囲の岩山が、純白のピラミダルな雪宝頂を余計に際立たせています。

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川主寺に向かって下るうちに、前山が次第に雪宝頂を隠していきました。

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雪宝頂も見納めになりました。

晴天に恵まれて、雪宝頂の眺めを行きと帰りの二度楽しむ幸運に恵まれました。

さすらいの風景 黄龍 その1

黄龍に到着して、まずは下山口のゲートとその脇の集合場所になる華龍山荘を、車窓から確認しました。さらに先に進んでソンパン フアンロン スアル インターナショナル ホテル (松潘黄竜瑟爾嵯国際大酒店)で昼食をとりました。このホテルは新しくできた5つ星ホテルで、内部はきれいで、ここのレストランでとった昼食も美味しかったです。ロープウェイ乗り場までは歩いていける距離なので、できたらここに泊まって黄龍観光をしたかったところです。

ちなみに成都で泊まった芙蓉麗庭酒店は、4つ星ホテルとのこと。感覚的には中程度の3つ星がせいぜいといった感じなので、中国のホテルランクは、少しマイナスして考えた方が良いでしょうね。

待望の黄龍観光ですが、前日の九寨溝観光の疲れと高山病の影響で、歩行困難や体調不良を訴える人も出て、数人が断念することになってしまいました。

ホテルから歩いて向かったロープウェイ乗り場には長い列ができていましたが、ここでも切符を持たないで並んでいる団体がおり、係員に追い越して前に進めと催促されて、意外に早く乗り込むことができました。

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ロープウェイは6人乗り。標高3150mの乗り場から標高3600mまで一気に登ってしまいます。8分ほどでついてしまったので、写真をじっくり撮る間もありませんでした。

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黄龍観光は、個人行動となります。歩き始めは12時55分。集合時間は16時30分と指示されました。あらかじめ、ネットでの旅行記を見て、要する時間は3時間半ほどかなと思っていたので、ぎりぎりの時間のようです。もっとも、この時間で参加者全員が歩き終えることができるとも思えないので、実際にはもう少し余裕はありそうです。とはいえ、登山を趣味とする者のプライドとして、集合時間に遅れるわけんはいきません。

高山病の症状も出ていないので、速足で歩きだしましたが、木道いっぱいに広がって歩く者で混雑しているため、追い抜くのも容易ではありませんでした。

写真は、人が途切れたところで撮影しているため、実際にはもっと混雑しています。

全コースに渡って板敷きの遊歩道が整備されており、登山靴は必要としないものの、距離はあるためウォーキングシューズが望ましい状態でした。

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歩き出すと、数分で望龍坪の展望台に到着しました。この展望台からは、黄龍風景名勝区を一望することができました。

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ズームアップすると、青い水を湛えた石灰華段も眺めることができました。見どころは谷沿いにあるので、この展望台からは下っていくことになります。

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木立に囲まれた道を緩やかに下っていくと、谷沿いに続く遊歩道も近づいてきました。

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茶色の石灰棚の下で、三叉路に出ました。最大の見どころの五彩池へは直進するようですが、体力に自信の無い人は、石灰棚の下を横切って下山路に進むことができます。

ネット上で以前の旅行記を読むと、この三叉路から登る道は最近できたようで、以前は石灰棚の下を横切ってから、現在は下りに使う道を登って黄龍古寺に出てから五彩池を周回したようです。人の旅行記を頭に入れていると混乱しますが、実際には、人の流れに乗っていれば、自然に五彩池に向かうようになります。

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この先は、約400段の上り階段が続きます。階段は断続的に続くので、その間で呼吸を整えることができましたが、ばてて座り込んでいたり、酸素缶を吸っている人もいました。

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池も現れて期待も高まりました。

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池の向こうに黄龍古寺も見えてきました。この黄龍古寺を見下ろす高さまで登る必要があります。

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石灰華段や五彩池を見下ろす展望台も見えてきました。もうひと頑張り。

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気持ちは先を急ぐのですが、美しい風景が見え始めて、足が止まるようになってきました。石灰華段の奥に見えるのは、禹王廟。

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谷奥には、玉翠山(5100m)が見えていました。

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幾重もの石灰華段が広がっています。

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ついに五彩池の展望テラスに到着しました。相変わらずの大混雑のため、写真を撮るためには、人の隙間を見つけて前に出る必要があります。

確かに絶景です。人工物である黄龍古寺も、自然の風景と良く調和がとれています。五彩池の標高は3553mあるので、この絶景を目にするには、ロープウェイを使ってもある程度の体力は必要になります。

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時間は13時45分。ロープウェイ山頂駅から五彩池まで1時間を切っており、時間にも余裕があるようなので、この先は写真に重点をおく歩きに変えました。

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展望テラスで少しずつ場所を変えながら撮影しました。

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展望テラスの奥に進むと、石灰華段に黄色の色が加わり、さらに神秘的な眺めに変わりました。

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最奥の展望テラスから下山路に進みますが、少し階段を登る必要があります。

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この登りは、眺めを楽しみながらなので、あまり苦にはなりませんでした。

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展望テラスも、眺めの良い場所は混み合っています。中国人の記念写真は、なかなかどいてくれないので、強引に前に出る必要があります。

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最高点付近からは、石灰華段を良く眺めることができました。

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石灰華段の水の色は、場所によって色が変わっています。

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いつまでも眺めていたい風景ですが、先を急ぐ必要があります。

さすらいの風景 黄龍 その2

五彩池の奥にある展望台から下山路に進むと、一旦高台に出て、眼下に石灰華段や禹王廟を見下ろすことができるようになりました。

禹王廟の周囲には山道が見えていますが、現在では立ち入り禁止になっており、遊歩道からの道は設けられていませんでした。

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禹王廟は、中国最初の王朝とされる夏の初代皇帝の禹王を祀った廟です。禹王は、治水の神として敬われています。

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下山方向には、黄龍古寺が見えていました。

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石灰華段の眺めが素晴らしく、写真撮影で足が止まりました。

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青色の水が印象的です。まさに水色。

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石灰華段の向こうに登ってきた遊歩道が見えています。

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五彩池の奥の展望テラスを振り返ったところ。

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石灰華段を眺めながら下っていきます。

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石灰華段を横から眺めると何層にも重なっているのが判ります。

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黄龍古寺に到着して、前の広場から振り返ったところ。

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黄龍古寺と書かれた額。これは正面から見たものです。

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同じ額を左から見ると、「山空水碧」と書かれています。

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さらに右から見ると、「飛閣流舟」と書かれています。面白い仕掛けです。

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黄龍古寺は道教の寺で、黄龍の名の由来となった黄龍真人が祀られています。この真人は、道教において仙人という意味です。

黄龍真人は、治水事業で有名な夏王朝の王、禹の父だといいます。禹が治水事業で困難にぶつかった時、黄龍真人は一匹の黄色い龍に姿を変え、禹の船を背に載せて川を遡り、その事業を助けたといいます。

伝説では、黄竜真人がここで修行を積み、道を体得して天に昇ったとも、禹を助けた後にここにたどり着いて修行したといいます。

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黄龍古寺は熱心な信仰の対象になっているようで、道内は線香の煙で満たされていました。

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道教の神は日本人にはなじみが少ないですが、この黄龍真人は、中国古典小説「封神演義」において崑崙十二大仙の一人として登場しますね。ただ、活躍はあまりしないやられキャラとしての役割どころが残念なところです。安能務著の小説「封神演義」は、道教の神や仙人を知るきっかけにはなるでしょう。藤崎竜による漫画だと、キャラに変な先入観が植え付けられてしまいますが。

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道教のお寺の前ですが、チベット仏教ならではの祈祷旗が飾られていました。

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黄龍古寺を過ぎると、石灰棚も泥が溜まっているのか、茶色に変色して見た目が悪くなってきました。

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三叉路が近づいてきました。五彩池への遊歩道は、登る人が列を作っていました。

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三叉路に到着して時間は2時15分。2時間ほどで下れるはずなので、時間には余裕があるようです。

さすらいの風景 黄龍 その3

ロープウェイからの遊歩道との分岐から下っていくと、黄龍中寺が現れました。

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黄龍中寺は、チベット仏教の寺で、マニ車も置かれていました。

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黄龍中寺の先で道が二手に分かれます。直進は土道で見どころも少ないので、右手の板敷きの遊歩道に進みます。右手の遊歩道に進むと、小さな屋根の設けられた接仙橋を渡ることになります。

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ほぼ平坦な道が続きました。

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周囲の山の眺めにも目がひきつけられました。高山帯のハイキング気分です。

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登山道脇には、それぞれの名前は判らない石灰華段や池が連続的に現れました。

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遊歩道から振り返ると、谷奥に見えるのは、玉翠山(5160m)のようです。展望を楽しみながらの歩きになりました。

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尾根の途中に、ロープウェイから遊歩道を下ってきた所にあった望龍坪の展望台が見えました。

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石灰華段も現れてきました。

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争艶彩池(そうえんさいち)のようです。

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眺めの良い場所は人で埋まっていますが、隙間に入り込んでなんとか写真を撮りました。ただ、人がどくのを待つ必要があり、絶景が続くほど、写真撮影に要する時間が多くなっていきました。

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争艶彩池は、およそ650以上もの池が連なるといい、かなりの範囲に広がっていました。

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姿夢映彩池(しゃむえいさいち)。

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池の中に木が生えているのが不思議です。

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明鏡倒映池(めいきょうとうえいち)

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脇道にいちいち入っていくので、時間がかかりました。

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明鏡倒映池の上部は、黄色く石灰が沈着した斜面になっていました。

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絶景の連続で、時間を気にしつつも足が止まりました。

さすらいの風景 黄龍 その4

黄龍の遊歩道をさらに下っていきましたが、池は連続的に現れました。

水の透明度が高いため、さざ波の立った水面がガラス細工のように見えます。

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酸素吸引所。

ロープウェイの山頂駅を降りてからの遊歩道沿いには、高山病対策用の酸素吸引所が何か所も設けられていました。利用しなかったので詳しいことは判りませんが、吸い口を購入してから酸素を吸うようです。この他に、遊歩道の途中にある売店でも酸素缶を売っていました。バスの中で配られた酸素缶を持ち歩いていたのですが、私の場合は特に必要は感じられませんでした。

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石灰成分の沈積した長く続く斜面も現れました。

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滑滝状態に水が流れていました。

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石灰華段も現れました。

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盆景池(ぼんけいち)のようです。

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水の中にも木が生えているのは不思議です。

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金沙舗池(きんさほち)。黄色い石灰分が沈積した滑滝です。

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順調に下ってきて時間にも余裕があるので、景色の良い所で腰を下ろしてひと休みしようかと思ったのですが、下山口が近づいてくると、登ってくる人も多くなって混雑が再びひどくなってきました。結局、休まずに歩き続けることになりました。

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金沙舗池の下部は、洗身洞(せんしんどう)と呼ばれる滝になっていました。中央に見える穴は、高さ1m、広さ1.5mの鍾乳洞で、仙人が修行したといいます。

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蓮台飛瀑(れんだいひばく)。

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滝の下には、再び池。

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そして再び滝。飛瀑流輝(ひばくりゅうき)と呼ばれます。

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迎賓彩池(げいひんさいち)。

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下山口も近いようなので、石灰華段の写真撮影に時間をかけることにしました。

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黄龍の最後の部分では、まとめのように滝、石灰華段、池が次々に現れました。この後はゲートまで樹林帯の歩きになりました。

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黄龍のゲートに到着。

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黄龍のゲート前の広場には、集合待ちの観光客で賑わっていました。

結局、ゲート脇の華龍山荘の到着は16時で、少々早く着きすぎてしまいました。混雑のために歩きと写真撮影の場所確保に時間がかかってしまい、時間配分が難しくなってしまいました。空いていれば、途中で時間を見計らってのんびりできたのですがね。集合時間は16時半でしたが、それでは下山できない者もいて、バスの出発は17時過ぎになってしまいました。黄龍観光は、日ごろハイキングくらいは行っていないと、辛い歩きになって楽しむ余裕がなくなるでしょうね。

一番気にしていた天候ですが、九寨溝と黄龍で、これ以上は望めない快晴に恵まれて、満足のできる見学ができました。

黄龍見学の後は、長時間のバス移動になりました。途中で日も暮れましたが、ドライバーが夜道を爆走したため、この日の宿泊場所の茂県国際飯店には 意外に早い21時に到着しました。

さすらいの風景 都江堰

第五日目は、成都に戻って観光の予定でしたが、黄龍観光を終えて茂県の国際飯店に到着したところで、行きに使った道路が土砂崩れによって通行止めになっており、帰りは別な道の綿陽経由になること。成都との間にある桃坪羌塞の見学は行えず、さらに成都まで時間もかかることから都江堰も省略。成都市内で昼食をとり、武候祠見学と錦里散策を行うという計画変更を知らされました。

今回の一番の目的の九寨溝・黄龍観光を最高の天候のもとに行えたことに満足していたことから、この計画変更もそれほど残念なことには思いませんでした。むしろ行きにこの通行止めに合わなくて良かったという気持ちの方が強かったです。

ここまでは6時モーニングコール、7時半出発というパターンでしたが、この日は5時半モーニングコール、7時出発ということになりました。

ホテルからは九十九折の坂道を下っていくと、川沿いの集落に出ました。

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壁の飾りは、ヤクの頭でしょうか。トウモロコシが飾りに使われています。この一帯も羌族(ちゃんぞく)のテリトリーのようです。

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川沿いの細い道が続くようになりました。所々で路肩の崩落部が補修されています。大型バスのすれ違いが困難な場所もあり、交互通行のためにしばらく待つこともありましたが、ほどなく動き始めることができました。前日のツアーバスの場合は、落石もあって、1、2時間待たされたようです。

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大きな籠を背負って歩く地元民。

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新しい街並みが広がっている北川の街に到着しました。

北川は、四川大地震の際に最大の被害が生じ、町の再建は不可能と判断し、住民全員を移住させて元の街からは20km程移動した位置に新しい町を作りました。

北側の町外れの粗末なドライブ・インで休憩をとりました。ドライバーは、サービスの水でバスの洗車を行い、この後は通常の舗装道路が続くようになりました。

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綿陽の街を過ぎると高速道路に乗って順調なドライブが続くようになりました。車窓から見える民家の壁の多くには、童子の絵が描かれていました。

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高速道路の分岐で、都江堰への道に進んだのでアレっと思ったのですが、ここまで順調に走ることができて時間に余裕ができ、またこのまま進むと成都周辺の渋滞にはまってしまうということで、再度計画変更になりました。都江堰のホテルで昼食をとって、その後に都江堰の見学を行い、武候祠見学は場合によっては翌日になるかもしれないということでした。

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13時半に都江堰のホテルで遅い昼食をとり、14時半から都江堰の見学の開始になりました。

丘の上にあって全体像を把握するのによい泰堰楼から入場しました。

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都江堰(とこうえん)は、秦の時代に造られた古代水利施設です。

紀元前256年、岷江の反乱を防ぐため、蜀郡太守の李氷(りひょう)が指揮をとって工事を開始し、息子の李二郎が受け継ぎましたが、この大工事が完成したのは彼の死後数世紀経ってからになりました。

これは上流方向の眺めですが、岷江は、人工的な中洲の先端の魚嘴で手前に見える内江と奥の外江に分かれます。

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下流方向の眺め。

外江はそのまま下流に流れますが、内江は灌漑用水として宝瓶口(写真左端)を経て幾つかの水路に分かれて成都平野に導かれます。洪水の際には中洲の下流部の飛砂堰から外江に水が戻されます。

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中洲に渡る吊り橋の安瀾橋が見えています。かなりの標高差がありますが、そこまで下ることになります。

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長い階段下りが続きました。

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下っていくと、安瀾橋の入口に出ました。

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下ってきた泰堰楼への入口。

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堤防は、このような石を詰めた細長い竹かごを川の中に投入して造られました。

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沢山結びつけられた赤い布も中国的です。

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安瀾橋を渡ります。

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吊り橋の途中から振り返ったところ。丘の上に泰堰楼が見えています。

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揺れる吊り橋でした。

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吊り橋は、中洲から右岸に向かっても付けられていましたが、渡っている人はおらず閉鎖になっているようでした。、

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中洲の先端部の魚嘴の広場は、大勢の観光客で賑わっていました。

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中洲先端部の魚嘴の眺め。

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都江堰は現在に至るまで改良が加えられ、外江部にはコンクリート製のダムが造られていました。

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広場に置かれていた説明板ですが、こちらが李氷。秦時代の人の肖像画がそのまま残っているはずはないでしょうけど。

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再び安瀾橋を渡って左岸に戻ります。左下に見えているのが、李親子を祀った二王廟のようです。時間の関係かガイドの省略によるものなのか、残念ながら訪れませんでした。

なお、李二郎は、道教の治水の神顕聖二郎真君のモデルとされています。

二郎真君は、額に縦長の第3の眼を持ち、変化の術を得意として、武器は先が3つに分かれた大刀である三尖両刃刀と弓を使い、哮天犬(こうてんけん)という名の神犬と鷹をつれている姿で現されます。

西遊記においては天界で暴れる孫悟空を捕らえる大立ち回りを行っており、また封神演義では楊戩(ようせん)という名の道士として登場しています。

ガイドの説明には無かったけれど、古代水利施設の説明を受けるよりは、このような伝説の方に興味がひかれます。

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二王門から退出しました。

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二王門には彫刻が飾られており、古いもののようです。四川大地震では都江堰は大きな被害を受けて、二王廟などは再建されたといいますが、この二王門は無事に昔の姿を見せているようです。

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時間も限られており、一部の見学に留まったようですが、都江堰の全体像を把握することはできました。

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都江堰の街では、パンダ模様に塗られたタクシーが目立っていました。

この後は、成都に戻り、当初の予定通りに武候祠見学と錦里散策を行うことになりました。

さすらいの風景 成都 その1

成都に戻ってきました。やはり大都市です。

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青羊宮の前を通りました。

青羊宮は、起源を周代(BC1046年頃~BC256年)に遡ることのできる、成都で最も大きな道観(道教寺院)です。その名前は、老子が青い羊に乗ってやってきてここで教えを説いたことからきているといいます。

残念ながら見学は無し。

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なんとか武侯祠の見学を行えることになりました。時間はすでに17時過ぎ。

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入口の額には、「漢昭烈廟」と書かれています。これは、入り口に劉備玄徳のおくり名「昭烈帝」に由来しています。

ここには劉備玄徳を祀る「漢昭烈廟」だけがありましたが、約600年前の明の時代に、諸葛孔明死後のおくり名「忠武侯」に因んでつけられ「武侯祠」が加えられて、一般に武侯祠と呼ばれるようになりました。

これは、劉備玄徳よりも諸葛孔明の方が人気が高いことによるといいます。

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入口を入ると、奥にライトアップされた像が見えてきました。

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通路の左右に設けられた石碑を収めたお堂が設けられていました。

右手は、809年建立の唐碑。正式には「蜀丞相諸葛武侯祠堂碑」といい、文章は裴度、書法は柳公綽、彫刻は魯建と、当時の名匠達によるもので、文章、筆跡、石彫のすべてが優れていることから「三絶碑」と呼ばれます。

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左は、明碑。1547年建立。石碑には諸葛孔明の生涯の事績が書かれています。なお、碑を乗せているのは、亀ではなく竜とのこと。

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二門をくぐります。

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二門をくぐって、ありゃーと残念に思ったのは、劉備殿の前の左右に広がる回廊のうち、左手が工事中だったことです。この回廊には、武官の像と出師表があるので、是非とも見たいと思っていました。

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壁には写真が掲示されていたのでこれで我慢することにしました。

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筆頭は趙雲子龍の全14体。

いずれ再訪した時の覚えに、以下も記しておきましょう。

孫乾公祐
張翼伯恭
馬超孟起
王平子均
姜維伯約
黄忠漢升
廖化元倹
向寵
傅僉
馬忠徳信
張嶷伯岐
張南文進
馮習休元

小説やゲームでも馴染みのない名前があります。

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馬超孟起

一応、五虎将軍は載せておきましょう。

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黄忠漢升

五虎将軍の一人です。

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姜維伯約

諸葛孔明の後継者として蜀を守って魏と戦いましたが、劉禅降伏による蜀漢の滅亡後に反乱を企てましたが、計画が失敗して殺害されました。姜維は、実際には内政をかえりみずに北伐に入れ込んで蜀の滅亡を早めたという評価もありますが、三国志演義では諸葛孔明亡き後の後継者として活躍しています。

蜀の武将として名の通っている一人に魏延が挙げられますが、三国志演義でもなにかと諸葛孔明に背いた因縁のある人物として描かれているので、省かれていて当然ともいえるでしょう。

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向かって右手の回廊には、文官の像が並んでいます。武官の方に入っていた孫乾公祐はむしろこちらと思うのですが。できたら文官の回廊の方が工事中であって欲しかった。

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文官は、筆頭をほう統士元(左)とする全14体。

ほう統士元は、「臥竜(がりょう)」と呼ばれた諸葛亮に対して、「鳳雛(ほうすう)」と称せられた名軍師ですね。「落鳳坡」において、早い時期に戦死してしまったのは残念です。

以下は
簡雍憲和(写真右)
呂凱季平
傳とう
費い文偉
董和幼宰
とう芝伯苗
陳震考起
蒋えん公えん
董允休昭
秦ふく子ちょく
楊洪季休
馬良季常
程畿季然

武官以上に文官は知らない名前が並んでいます。これらを含めて、武侯祠に祀られている人物は、三国志検定の代わりになりそうです。

これらの知らない名前の多くは、劉備や五虎将軍の死後、諸葛孔明の北伐から蜀漢滅亡にかけて活躍した人物が多く、小説でも読み飛ばしてしまうため記憶に残らなくなっています。

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例として、文官の像を幾つか載せておきます。

蒋えん公えん

諸葛亮が五丈原で死ぬ前に、後継にと指名され、丞相大将軍となり、その後蜀の地の防衛にあたりました。

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芝伯苗陳(左)と震考起(右)

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いよいよ劉備にご対面。

額に書かれた「業紹高光」は、劉備が高祖・劉邦と光武帝・劉秀の帝業を受け継ぎ奮い起こしたという事を意味しています。

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廟の前には、龍のレリーフが置かれ、この龍は皇帝を示す五本爪でした。

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劉備像。黄金に塗られています。

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武将や文官の像も含めて、武侯祠に置かれている像に個性が感じられないのは残念です。横山光輝の漫画「三国志」も、読み進めるうちに顔だけでは誰が誰か判らなくなってきますけど。

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脇には、劉禅の子で劉備の孫でもある劉しんの像が置かれていました。

劉しんは、魏が蜀漢に侵攻してきた際、劉禅が降伏しようとしたのに対し、徹底抗戦を主張しましたが容れられず、宮中からしめ出されてしまい、その後、昭烈皇帝(劉備)の廟前で、己の首を刎ねて自害しました。

なお、ここに並んでいて当然と思われる劉禅の像はありません。

劉禅は、劉備に次いで蜀漢の第二代皇帝になりましたが、魏軍に降伏して国は滅びました。劉禅自身は、洛陽に移されて安楽公に封じられて生涯を終えました。

劉禅については、「扶不起的阿斗(助けようのない阿斗)」として、「どうしようもない人物」を意味することわざになっています。(阿斗は、劉禅の幼名)

これは、以下のようなエピソードがもとになっています。

宴席で蜀の音楽が演奏されて、蜀の旧臣が落涙していたときにも劉禅は笑っていた。それを見た司馬昭は、「人はここまで無情になれるものなのか。諸葛亮が補佐し切れなかったのであるから、姜維には尚更無理であったであろう」と賈充に語った。また、司馬昭が劉禅に「蜀を思い出されることでござろうな」と尋ねたところ「ここの暮らしは楽しいので蜀を思い出すことはありませぬ」と答えた。これには家来のみならず、列席していた将たちさえも唖然とさせられた。

かつて、劉禅の像は成都の武侯祠に存在したといいます。しかし、嫌悪されること甚だしく、その像は何度も破壊と再建が繰り返されて、現在は無くなっています。

とにかく、劉禅は嫌われており、光栄のゲームの登場人物の能力値でも、最下位キャラになっています。

阿斗(劉禅)は、長坂(ちょうはん)の戦いで趙雲に抱かれて助けられたのが、一番の見せ場でしたね。

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右手の脇堂に収められているのは、関羽像。武将としてのイメージと違いますが、神様扱いになっているためです。

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左側が関羽の次男の関興。右側が元は山賊で関羽に付き従った周倉。

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左側が、荊州で関羽と共に呉軍に処刑されてしまった関羽の養子の関平。右側が荊州において関羽の配下にあった趙累。

劉備の左手には、張飛、張苞、張遵の像が置かれているはずなのですが、残念ながら工事中で見られませんでした。

さすらいの風景 成都 その2

続いて、武侯祠で諸葛孔明にご対面。

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門の柱には幾つかの分が書かれています。

三顧頻煩天下計  (三顧頻煩たり天下の計)

これは、杜甫の七言律詩「蜀相」の一説です。

丞相諸葛孔明の墓はどこにあるのだろうか、錦官城外に柏の木がこんもりと茂っているあの地だろうか、来て見れば階段に伸びている草は春の模様を呈し、葉陰の鶯は空しく鳴いている

三顧の礼を尽くして迎えられたのは天下のため、親子二代にわたって蜀の君主に仕えたのは老臣の忠誠心から、将軍の志を得ないままに死んだことは、英雄をしてとこしえに悲しませる

安禄山の変から逃げてきた杜甫は、成都におちつくと、さっそく葛孔明の遺構を訪ねて、その悲運をうたったといいます。

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「武侯祠」と書かれた額は、郭沫若によって書かれたものです。

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武侯祠の中央の額には、「名垂宇宙」と書かれています。

これも杜甫の七言絶句「詠懐其五」中の「諸葛大名垂宇宙(諸葛の大名宇宙に垂れ)」に基づくものです。

諸葛孔明の名は宇宙に垂れ、宗臣の遺像は肅として清高だ、三分割據の策を弄して、その姿は雲霄に鳳凰の羽を見るが如く崇高だ

伯仲の間に伊呂を見るようなその大志は、もし成功したならば蕭曹にも勝ったことだろう、だが運が移って天下を回復することはならず、志は高いながら身は軍務の労のために滅びてしまった

なお、この額は、清の康煕帝の子の愛新覚羅允礼によって書かれています。

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諸葛孔明像

「頭に綸巾をかぶり道服をまとい、手には白羽扇(びゃくうせん)をくゆらせ」というのが馴染みの姿ですが、着ている服はちょっと違うかな。顔も稀代の軍師というには?

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諸葛孔明の右手には、嫡男の諸葛瞻(せん)の像が置かれています。

諸葛瞻は、父が亡くなると武郷侯を継ぎ、皇帝劉禅の娘を娶り、軍師将軍について、諸葛孔明の信奉者からは実力以上の評判を受けるようになりました。しかし、国政を動かす地位になると姜維と対立するようになり、魏が攻めてきた際には、積極的に迎撃に出ようとはせず、綿竹に立てこもって防戦するも戦死しました。

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左には、諸葛瞻の嫡男である諸葛尚。綿竹における戦いにて父の諸葛瞻とともに戦死。

なお、弟の諸葛京は、戦いの時は年少であったため生き延びて後に晋王朝に仕えています。現在も、蜀の諸葛氏の子孫を自称する家があり、これは諸葛京の血筋ということです。

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武侯祠の脇の庭には鐘楼が置かれていました。

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また鼓楼も置かれていました。

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蓮池は、秋を迎えて枯れ葉が広がっていました。

武侯祠の奥には、劉備、関羽、張飛の3人を奉った三義廟があるのですが、中国人ガイドの判断なのか省略されてしまいました。時間が無いのは判りますが、足を停めての説明が長く、一通りでも見せてもらいたかったものです。

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劉備の墓に向かいましたが、赤い土壁に囲まれた道が竹林の中に続いていました。

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通常は混み合っているようですが、時間も遅いため、人のいない通路を楽しむことができました。

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「恵陵」とも呼ばれる劉備の墓の入口。

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額には「千秋凛然」と書かれ、これは威風堂々としており、いつまでも人々に偲ばれるという意味だといいます。

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劉備の墓には、「漢昭烈皇帝之」と刻んであります。

劉備は、関羽を殺した孫権に対しての報復として親征を行いますが、陸遜の火計策に嵌り大敗しました。劉備は白帝城に逃げ込んで休戦を結んだ後そこに留まり、223年に白帝城にて病死しました。

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恵陵は、円形の古墳状態で、その周囲に通路が設けられて一周することができます。

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中央部は木の茂った塚になっています。

この劉備のお墓は、これまで盗掘されたことがなかったといいます。

伝説では、泥棒が盗掘に入ったところ、声がしたので近づくと、劉備と孔明が碁をさしており、しかも関羽と張飛が側に立って見ていた。驚いた二人が逃げようとすると酒をすすめられ、一気に飲んで逃げたところ大きな雷が鳴った。帰った二人は、病気になり死んでしまったという。

なお、曹操の墓が2009年に発見されたというニュースが流れましたが、真偽論争が続いているようです。

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墓の入口の前庭には、馬とおそらく麒麟の像が置かれていました。明の十三廟の入口の神道にも同じような像が置かれているので、明の時代あるいはそれをまねた近代製作の像のように思います。

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文官と思われる像。

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入口には、宋の時代に造られた斧を持った武士のレリーフが置かれていました。

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劉備の入口の壁。

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龍の紋が描かれていました。

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博物館のようですが、すでに閉まっていました。

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他にも見どころはあるようですが、時間がないので見学も終わりになって、錦里に向かました。

武侯祠は、三国志ファンには聖地のひとつですね。工事中や時間切れによって見ていないところも多いので、いつか再訪する必要があります。

さすらいの風景 成都 その3

武侯祠の後は、隣接する錦里(きんり)の見学を行いました。

錦里は、明清時代の建物を修復あるいは再現して蜀漢時代の町並みを再現した通りです。

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錦里の名は、漢代に錦産業が発達したことから成都が錦の古里と呼ばれたことに由来します。

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時間は18時過ぎ。週末の金曜日の夜とあってすごい混みようでした。人の隙間ができたところで撮影しているので、実際は写真以上の込み具合です。

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時間もおしており、30分だけの自由行動での見学です。

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時計を見ながら先へ進んでいきました。

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切り絵の店。戻りの途中に土産に買いました。川劇の面やパンダの作品が売られていました。

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土産物を売る露店も出ていました。

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劇の舞台が設けられていました。

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張飛牛肉というのは、ビーフジャーキー風の干し肉のチェーン店のようです。

これは、張飛はもともと肉屋をしていたから、あるいは張飛が作り方を教えたという言い伝えによるといいます。

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メーキャップをした店員がいました。張飛というには、はてなと思ってしまいます。

むしろ、水滸伝で魯達に殴り殺される肉屋の鄭の方があっているように思います。

肉製品は日本へ持ち込めないため、残念ながら張飛牛肉は買いませんでした。少し買って味見をしてみるべきでしたね。

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射的場のようです。

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なお、諸葛孔明は、連続発射ができるボウガンの「連弩」を発明したといいます。

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レストランが並ぶようになりました。ここらへんで、店をのぞきながら引き返すことにしました。

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楽器の店。

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店先に、諸葛孔明に関係したゲームとやら書いてある看板が出ていました。

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パズルのようです。

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街に灯りがともるようになりました。

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込み具合も少し和らいできたようです。

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錦里は、時間も限られており、一部しかみることができなかったことは残念でした。

この後、近くのレストランで夕食をとりました。

オプショナルツアーとして川劇の観劇があったのですが、長時間の移動とあわただしい見学のために疲れて、これはに参加せずにホテルに戻ることにしました。

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バス移動の途中、天府広場を通ると、毛沢東像が立っていました。中国では、成都とカシュガルにしかないといいますが、両方見たことになります。

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成都の夜景見物ができました。

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ホテル近くで、城壁を見ることができました。

成都は、三国志の時代には二重の城壁に囲まれており、清代には全長11kmに及ぶ一重の城壁が再建されていたといいます。しかし、1958年に毛沢東の「交通の障碍となる」との指摘を受けて撤去が進められ、現状では北部に約500mが残存するだけになっています。城門や城楼もあったようなので、せっかくの観光遺産が失われたことになります。

さすらいの風景 成都パンダ繁殖研究基地

第六日目は、予定通りのスケジュールに戻り、まずは成都パンダ繁殖研究基地に向かいました。

成都パンダ繁殖研究基地は、成都の北部郊外10kmのところに、野生パンダの生活環境を再現し、保護と繁殖の研究を行っている施設です。パンダ繁殖に関する大きな成果を上げていますが、パンダを見られることから成都観光における人気スポットになっています。

入口のスクリーンでは、なぜかカンフー・パンダのアニメが映写されていました。アメリカ映画なんですがね。

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園内にはカートが走っているのですが、乗り場は長蛇の列になっており、歩くことになりました。この方が速く、人も少ない時間帯に見学を開始できました。

道の脇には、様々な種類の竹が植えられていました。

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飼育棟は幾つもあるようで、子供のパンダがいる奥から見学を開始しました。

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まずは、親パンダ。

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てすりにもたれかかるパンダ。

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子供のパンダも現れました。飼育員が記録のビデオを撮っていました。

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シーツの上で寝ているものもいれば、そこらを動き回るものもいて、行動はバラバラです。

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子供のパンダは、大人以上にかわいいですね。

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時間も限られているので、飼育塔を一周しました。

朝食に竹を食べていました。

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ずぼらな態度です。

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室内に入ると、保育器に入れられた赤ちゃんパンダがいました。

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タオルを押しのけて、活発に動いていました。

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一周してもう一度親パンダを見ると、別なポーズをとっていました。

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続いてレッサー・パンダ館に入ると、驚いたことに足元をレッサー・パンダが走り抜けていきました。1m以内の超接近で、今後二度とは体験できないでしょう。

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食事中のレッサー・パンダ。

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中国では、ジャイアント・パンダを大熊猫、レッサー・パンダを小熊猫と呼びます。本来熊猫は、最初に知られたレッサー・パンダのことをさしており、猫のような熊ということから名前が付けられました。猫熊ではなく熊猫となったのは、最初に展示したときに、名札を横書きで左から右方向に向かって書いたものを右から読んでしまったためといわれています。

この顔を見ると、確かに猫熊ですね。

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その他の飼育棟も訪れました。

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大人のパンダが怠惰に寝そべっていました。

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赤ちゃんパンダのいる飼育棟を訪れると、長い列ができており、出産時のパンダの様子のビデオを見ながら順番を待つことになりました。出産時のパンダは、エイリアンの孵化直後みたいで、可愛くはないですね。

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ベッドの上で寝る赤ちゃんパンダ。ぬいぐるみが置いてあるように見えます。

中国では、北京動物園と桂林の七星公園パンダ館でパンダを見てきましたが、さすがに本場成都とあって、数えきれないほどのパンダを見ることができました。パンダ好きには必見の場所ですね。

さすらいの風景 楽山大仏

成都パンダ繁殖研究基地見学の後は、成都市内で昼食をとってから楽山に向かうことになりましたが、その前にラテックス寝具店につれこまれました。

中国旅行でラテックス店に連れ込まれるのはこれが四回目くらいでしょうか。土産物屋やお茶屋あたりなら少しは興味を持って見られるのですが、ラテックス寝具店で買い物をすることは絶対に無く、時間の無駄です。日程にラテックス寝具店が入っているなら、できるだけそのツアーは選ばないようにするのですが、避けることも難しく、どうしても組み込まれてしまいます。幸いというか、店に入っている間は豪雨になっており、1時間後の出発時には雨は上がっていたので、雨宿りを行ったと考えることができました。

昼食後に、成都の南約170kmに位置する楽山市へ移動しました。楽山市は、水運の要衝として栄え、ここにある楽山大仏の見学が訪問の目的になります。

楽山大仏は、徒歩と船上観光の二通りがありますが、今回のツアーでは、船上観光のみでした。

船は定員35人ということで、我々グループの他に中国人観光客若干が乗り込みました。この定員も、以前は70人近くを乗せていたようですが、2015年6月1日に長江で起きた乗客458人を乗せた旅客船の沈没事故後、政府からのお達しで定員を守るようになったといいます。救命胴衣を着込むようにもなっていました。ただ、この規制もいつまで続くか判らないといいます。

船着場からは楽山大仏は見えませんでしたが、船が集まっているところが目的地のようです。

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楽山大仏へと上流から近づいていきましたが、船のスピードが速いため、正面から見えたのは一瞬でした。

これだけ?と思ったら、下流からゆっくりと遡り始めました。

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岸壁に階段やトンネルが彫り込まれて、観光客が列をなしていました。見学路は一方通行のようで、こちらは上り専用のようです。

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船はゆっくりと楽山大仏の正面に向かっていきました。岸壁には、模様が刻まれていたようです。

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脇侍も彫られていました。楽山大仏は、弥勒菩薩を現したものだといいます。中尊と両脇侍から成る三尊形式はおおよそ決まっています。釈迦三尊といえば、中尊は釈迦如来、左脇侍が文殊菩薩、右脇侍が普賢菩薩であることが多いようで、中尊が弥勒菩薩になる弥勒如来三尊というものも日本の仏像では見られるようです。ただ、中国の仏像となると、この脇侍の正体は不明です。

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ようやく楽山大仏の正面にやってきました。ただ、船上でのポジション取りに注意が必要なのは、上部甲板の前方部は、記念写真撮影用の有料スペースになっており、船はこの場所に合わせて停船することです。事前の情報で判っていたので、有料スペース脇に陣取っていましたが、有料スペースに入り込んでいた者は、大仏が正面にやってきたところで追い出されていました。幸い、記念写真が終わると、船の位置を一般スペースよりにずらしてくれました。

楽山大仏の高さは71mで、世界最大の石刻大仏です。唐の玄宗皇帝の時代の713年から90年の歳月を要して造られたものです。

楽山のこの地点では、大渡江と青衣江が合わさって岷江になり、昔から水害多発地点であったことから、氾濫を鎮めるために楽山大仏が造られたといいます。

徒歩観光では、左の階段から下ってきて下から大仏を見上げることになるようです。混雑していると、階段の上り下りが渋滞になって大変でしょうね。

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頭の高さは14m。全体からすると頭は小さく見えますが、高さ15mの奈良の大仏が肩の上に乗ったのと同じスケールになります。

ただ、このお顔、あくまで個人的感想ですが、神秘性のかけらもない、ユルキャラ風。目、鼻、唇などを塗り直したようですが、余計なことだったように思えます。

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右脇侍は、比較的形が残っています。彩色は消えていますが、この方が日本人にはしっくりするでしょう。

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残念ながら、左脇侍は風化が進んでいます。

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見学を終えて、船は街に戻っていきました。楽山の街は、左の大渡江とと右の岷江に挟まれています。

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船着場に戻ってきました。楽山の街は高層ビルの建築が進んでいました。

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楽山大仏の彫られた山全体を眺めると、寝釈迦に似ているといいます。そう似ているとも思えませんけどね。

この後は、峨眉山の麓にある報国寺に向かいました。

謹賀新年

キナバル山の4000m付近からの眺め(2015年2月14日)

明けましておめでとうございます。
新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
本年もよろしくお願いいたします。

2016年 元旦

さすらいの風景 峨眉山 その1

夕暮れぎりぎりの時間に、峨眉山の麓の報国寺に到着しました。

峨眉山は、中国三大霊山(五台山、天台山、峨眉山)として、道教や仏教の聖地になっています。山中に26の寺院を有し、普賢菩薩の霊場とされています。報国寺は、登山口にあたる寺院で、明代1615年に明光道人によって創建されました。

峨眉山は、翌日の第七日目にバスやロープウェイを使って、山頂の金頂を訪れますが、まずは報国寺を見学することになりました。

バスの駐車場脇の入口には、峨眉山と彫り込まれた大岩が置かれていました。

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階段をひと登りすると山門の前に出ました。報国寺という名前は、清の第四代皇帝の康熙帝より与えられたものです。

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扁額の「報国寺」の字は、乾隆帝によって1703年に書かれました。

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気になったのは、布袋様のように見える山門の屋根に置かれた像です。

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正面の山門は閉まっていたので、脇の入口から入りました。

まず現れたのは、弥勒殿です。

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弥勒殿に祀られているので、弥勒菩薩なのでしょうけど、これが?と思ってしまいます。広隆寺の弥勒菩薩で馴染んでいるイメージとは大きく違っています。

布袋は弥勒菩薩の垂迹、つまり化身という言い伝えもあるようなので、弥勒殿の入口の山門の上に布袋の像が置かれているのかもしれませんね。

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お堂の前には、沢山のロウソクが燃え残っていました。

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お堂の裏に回ると、そこにも仏像が飾られていました。

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続いて、大雄寶殿。報国寺では、奥に向かって四層のお堂が配置されています。

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正面には釈迦仏が祀られていました。

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軒先に吊り下げられた木魚。

日本で見られる丸い形をして叩くとポコポコと鳴る仏具の原型です。魚状の板で「魚板」とも呼ばれるようです。魚は日夜を問わず目を閉じないことから、寝る間を惜しんで修行に精進しなさいという意味とのこと。口にくわえた丸いものは煩悩を表し、魚の背をたたくことで煩悩を吐き出させる、という意味合いが有るといいます。

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また脇には、十八羅漢像が並んでいました。

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お堂の前には、釈迦誕生の際の、右手を上げて天を指し、左手は地を指して「天上天下唯我独尊」と話す場面の像が置かれていました。

この像が挙げているのは左手で、誤りですね。

日本の仏像製作者ならこのような誤りをしないはずで、中国の仏像製作レベルが判ります。

と、ケチをつけましたが、「釈迦誕生の像」で検察で出てくる画像を見ていくと、東京国立博物館所蔵の河口慧海蒐集遺品「誕生釈迦仏立像」(チベット、15-16世紀)では、左手を上げています。チベット探検の権威である河口慧海の蒐集品とあっては、まがい物のはずはなく、左手を上げている理由を知りたくなりました。

なお、お堂の本尊の下やこの像の前には、清涼飲用水の缶が置かれていました。お寺に大きな寄進をしたことから、宣伝として置かれているようです。

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三番目のお堂は、七佛寶殿。

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過去七仏とも呼び、釈迦仏までに登場した仏陀をいいます。そのうちわけは、毘婆尸仏、尸棄仏、毘舎浮仏、倶留孫仏、倶那含牟尼仏、迦葉仏、釈迦仏となります。

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このお堂の裏手にも仏像が飾られていました。中央は、獅子の上に乗っているので、文殊菩薩でしょうか。

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最後に、普賢殿・蔵経楼。

ここまで、かなりの階段を登ってきており、疲れ気味のツアーメンバーも多くいました。

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普賢菩薩がようやく登場しました。

この仏像のお顔は、きれいで良いですね。

ここまで何体もの本尊にお参りしてきており、ラスボスといった感じを持ちますが、本当のラスボスは翌日の峨眉山山頂で出会うことになります。

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普賢菩薩は、六牙の白象に乗った姿で描かれるのが通例になっています。

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これでお参りは終わりで、普賢殿・蔵経楼を後にして山を下りました。

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途中にあった羅漢像。

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お寺の脇の門の脇にも六牙を持った象の石像が置かれていました。

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この日の宿は、報国寺の門前から少し移動したメイン通り沿いにある峨眉山華生酒店でした。

翌日は、最後の観光地となる峨眉山山頂を目指すことになります。

さすらいの風景 峨眉山 その2

峨眉山観光は、まず峨眉山旅游バスセンターからスタートになります。

それほど待たずに専用のグリーンバスに乗り込むことができました。我々グループ専用のマイクロバスになりました。

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カーブの連続する山道を登っていき、40分ほど走った中間点で休憩になりました。トイレを使ったのですが、ここのトイレはニーハオ状態で、小はともかく大は日本人には無理な状態でした。トイレを済まして外にでると、ホースの水で車を冷やしていました。エンジンのオーバーヒート防止なのかもしれませんが、日本の車では見たことがありません。

結局、休憩も含めて1時間40分ほどかかって、終点の雷洞坪駐車場に到着しました。

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雷洞坪駐車場からロープウェイ乗り場になる接引殿までは、30分ほどの登りになります、

雲の中に入ったようで、湿った風が吹いていました。遊歩道は、説明を受ける団体などで大混雑になっていました。

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下山時に撮影したもので薄日がさしていますが、歩き始めの所には、レンタル防寒着の店がありました。料金は30元(600円)、デポジット170元(3400円)となっていました。

この地点の標高は標高は2430mで、さらに3077mの金頂まで上がるとなると、しっかりした防寒対策が必要になります。峨眉山は寒いと言われていたので、フリースやマイクロダウンなどを着込んできていました。

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遊歩道の入口に猿がいましたが、悪さをするので注意が必要なようです。

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ロープウェイ駅までは約600段の階段登りが続くので、各人のペースで歩いて、ロープウェイ乗り場前の広場で集合ということになりました。

早く到着しても待つだけなので途中で写真を撮りながら歩き、時折渋滞に巻き込まれたりしたので、はっきりした所要時間は言えないのですが、25分ほどの登りでした。

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霧に包まれて、深山の趣がただよっていました。

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途中には、売店も沢山ありました。

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谷が深く切れ込んでいました。中国画の世界ですね。

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寒い中、暖かい食べ物が美味しそうに見えました。

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坂道が急になると渋滞が起きていました。

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歩けない人は籠を利用することもできます。230元(4600円)と高額です。乗り心地はあまり良くなさそうですね。

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再び渋滞。

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ようやくゴールが見えてきたようです。

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ロープウェイ乗り場のある広場には、立派な接引殿が建っていました。

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ゴンドラも運行されていましたが、我々が利用したのは、60人乗りのロープウェイの方でした。幸い、30分ほどの待ち時間で乗り込むことができました。

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中国人観光客が我勝ちにとロープウェイに乗り込みましたが、日本でのラッシュアワーの経験から最後に乗り込んで、閉まるドアとともに体を押し込んで、眺めの得られるドア側に場所取りしました。

霧の中から山肌が姿を見せていました。

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中国の霊山というと、このように霧がかかる風景でしょうかね。

3分ほどの乗車時間のため、写真を撮っているとあっという間に山頂駅に到着してしまいました。

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山頂駅をで出ると、3000mを超える標高のため、寒さが襲ってきました。

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階段をもうひと登りすれば、金頂に到着です。

さすらいの風景 峨眉山 その3

バス、徒歩、ロープウェイと様々なアプローチ手段を取り混ぜて、ようやく峨眉山の金頂に到着しました。

山頂部へは幅広の階段が設けられ、両脇には六牙の白象が置かれ、その上から普賢菩薩像が見下ろしていました。

霧が流れて普賢菩薩像はぼんやりと霞んでいました。峨眉山は天候が変わりやすく、この像が完全に隠されていることも多いようです。

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階段を上がっていくと、普賢菩薩像の姿をようやく見極めることができるようになりました。

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階段の上は、普賢菩薩像や華蔵寺のある広場になっていました。

峨眉山は、漢代までは道教の聖地になっており、その後仏教の聖地に変わりました。。

そのきっかけになったのは、次のようなきっかけがあったといいます。後漢の時代に、麓に住む老人が薬草を採集していたところ、足跡が蓮の花のような鹿に出会い、鹿を追いかけて峨眉山の頂上までやって来ると、不思議な仏光(現在でいうところのブロッケン現象)が見えて、菩薩に出会ったと老人は思い込みました。普賢菩薩が姿を現したという言い伝えが広まると、峨眉山では次第に仏教の勢いが盛んになり、道教より優勢になりました。

中国の歴代皇帝も篤く信仰し、峨眉山の寺院の拡張や修繕を推し進めました。峨眉山の仏教は、明、清の時代に最盛期を迎え、山全体には150余りの仏教寺院が設けられました。山頂には金メッキを施したお堂が設けられて光輝いたことから、千仏頂から金頂へと呼び方も変わりました。

しかし、近代の戦争や動乱、天災は、峨眉山に多大な損害をもたらし、さらに文化大革命によっても荒廃が進みました。

2003年より金頂の修繕建設工事が始まり、2006年春に新しい金殿や四面十方普賢菩薩金像が金頂に姿を現しました。

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突如、霧が晴れて、六牙白象に載せられた蓮台の上に座る普賢菩薩像がはっきりと見えるようになりました。

この像は四面十方普賢金像と呼ばれ、高さは48mあります。

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この像には、あくまで個人的感想ですが、信仰心よりも「異形」という印象を持ってしまいます。霧の中から現れた四面十方普賢金像には、「出たなラスボス」というせりふが似合うような気がします。

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像は、顔が東、南、西、北、東南、東北、西南、西北、上、下の十方向に向かっており、普賢菩薩の十大誓願を意味しているといいます。

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台座には、縁起を現したと思われるレリーフが飾られていました。

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普賢菩薩像の周りには、小さな象が置かれていました。

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普賢菩薩像の背後には、華蔵寺があります。華蔵寺本堂は後漢時代に創建されましたが、その後、破損、建て替えが何度も繰り返されました。

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熱心な信者がお参りしており、線香の煙がたなびいていました。

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お堂には三体の仏像が並んでいました。どれも同じ顔をしていますが、中央が釈迦如来で、左が普賢菩薩、右が剣を持っていることから文殊菩薩だろうと思います。

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奉納物なのか、小さな仏塔が並んでいました。

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この像が誰かは不明。

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華蔵寺の裏手の階段を上がると、ようやく標高3077mの金頂の頂上に到着です。早くも霧がかかってきました。

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広場からは、四面十方普賢金像の菩薩の部分だけが見えていました。

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頂上広場のいっかくには、金頂胴殿(普賢殿)が置かれています。

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金頂胴殿(普賢殿)の屋根飾りには、走獣の飾りが置かれていました。屋根によって隠されていますが六体までは見えているので、格式の高い建物であることが判ります。

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峨眉山は、金頂,千仏頂,万仏頂の三峰を持ち、標高3099mの千仏頂が最高点になります。金頂から千仏頂が見えるようですが、視界は霧によって閉ざされたままでした。

金頂の見学を終えて、階段を下りました。

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階段脇には、象が何体も重なって見えていました。

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ひざまづいて礼拝している熱心な信者もいました。

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ロープウェイ山頂駅からの道の途中にあるレストランで昼食をとりました。入口の掲示を見ると、一人800円ほどはするようですが、内容はおそまつなものでした。標高3000mの山頂とあっては仕方ないことで、ここの食事は期待しないことです。

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昼食後、別な道を通ってロープスェイの山頂駅に戻りました。

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遊歩道脇の手すりには鍵が取り付けられていました。最近は、世界中の観光地で同じような鉤の取り付けが行われていますが、もはや独創性は無く陳腐な行動とは思わないのかな。

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ロープスェイの山頂駅周辺の霧が一瞬晴れました。

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下山時も、窓際の位置取りに成功。

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あっという間に接引殿のある広場に戻ってきて、ここからは眼下に見える雷洞坪駐車場まで歩いて下ることになります。

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下る途中、薄日もさして暖かくなってきました。この日の天候はめまぐるしく変わりました。

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キノコ類の店が出ていましたが、漢方薬の材料なのか食用なのかは不明。

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雷洞坪駐車場からバスに乗り込んで山を下りました。途中、紅葉の風景が広がりましたが、日本の山の紅葉の方が美しいですね。

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下りのバスは上りとは違った道を通りました。

これで、今回の旅行における見学はすべて終了し、成都に戻って泊まった後、第八日目は成都から成田へ戻るだけになりました。

最高の天気のもとに九寨溝と黄龍を楽しみ、大混雑の最悪の環境で疲労困憊した旅でした。

峨眉山訪問の思い出として、李白が故郷を離れて旅を始めたときの歌とされている「峨眉山月歌」でこの旅を締めくくることにしましょう。

峨眉山月半輪秋 (峨眉山月半輪の秋)
影入平羌江水流 (影は平羌江水に入って流る)
夜發清溪向三峽 (夜 清溪を發して三峽に向ふ)
思君不見下渝州 (君を思へども見えず渝州に下る)

秋の峨眉山には片割れ月がかかり、
月影は平羌の流れに映りこんで流れていく。
私は夜に清渓を出発して三峡に向かう。
川下りの間ずっと月を見たいと思っていたのだが、とうとう見えないまま渝州に下ってしまった。

さすらいの風景 四川の食

ホテルの朝食は、ビュッフェ・スタイルで、自分の好みで選んでしまうため、どうしても同じ追うな内容になってしまいます。

これは成都・芙蓉麗庭酒店での朝食。麺が激辛であったのは、四川料理ならではのものでした。

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今回のツアーでの一般的な食事は、1テープルに10名が座って、10品ほどが並びました。

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最終的には、皿がテーブルに積みあがるほどになるのですが、野菜料理ばかりで、肉は僅かしかありませんでした。味付けも、四川料理というには、辛さもあまりなく、淡白な味でした。

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麻婆豆腐は大部分でついていたので、これでご飯を食べて、辛さをスープで和らげるといった食事になりました。

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街が川沿いあるため、魚料理も度々出てきました。ただ、中華料理のこのような一匹まるごとの料理は、あまりおいしくないですね。

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全般的に、今回の旅行では、食事を楽しむ機会は少なかったですが、成都の昼食での四川風飲茶料理の店は気に入りました。

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水餃子などは、あらかじめ小さなお椀に入って出てきました。

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チマキや饅頭など、かなりの種類の点心が出てきました。

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点心の一つずつは小さいのですが、数が多いので腹いっぱいになったのですが、最後に麺が出てきました。

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旅行最後の夕食は、成都の陳麻婆豆腐の店でとりました。

麻婆豆腐は、清の同治帝の治世(1862年~1874年)に、成都の北郊外で食堂を営む陳森富の妻劉氏が材料の乏しい中、有り合わせの材料で労働者向けに作ったのが最初とされます。陳劉氏の顏にはあばた(麻点)があったため、「陳麻婆」と呼ばれていたので、彼女が作る名物の豆腐料理も「陳麻婆豆腐」と呼ばれました。

日本では四川省出身の料理人陳建民によって日本人向けにアレンジされた上で、1970年代に店舗およびテレビの料理番組を通じて広められました。

麻婆豆腐発祥の店ということで、オリジナルの麻婆豆腐がどのような味か、興味を持っていました。ただ、案内されたこの店は本店ではなく支店のようです。

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中に入ると、麻婆豆腐に使われるスパイス類が展示されていました。

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料理は何品も出てきましたが、やはりお待ちかねは、麻婆豆腐です。激辛で、味わうよりは辛さを我慢するといった感じでした。

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麻婆ナスも出てきましたが、あまり辛くなく、こちらの方が好みでした。

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スープは淡白なものでした。

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おこげ料理も出てきました。

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最後に担担麺。

担担麺は、四川で天秤棒の片側に豆炭を使う七輪と鍋を、もう一方に麺、調味料、食器、洗い桶などを吊して、担いで売り歩いたのが名前の由来になっています。天秤棒を担いで売り歩いていた料理のため、汁無し麺がオリジナルな姿です。

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陳麻婆豆腐店では、土産物用に陳麻婆豆腐の元を売っていました。

肉類の入ったレトルトパックのようなものかと思ったのですが、入っていたのは、スパイスを溶かし込んだラー油だけでした。

日本でもヤマムロ社から「陳麻婆豆腐」の元が発売されていますが、日本製品で入っている花椒粉は、中国製品では入っていませんでした。

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この陳麻婆豆腐の元を使って調理しました。

材料
肉 150g
木綿豆腐 1丁
長ネギ 半本
麻婆豆腐の元 1袋
水 50cc
かたくり粉 小さじ1杯

肉と長ネギを炒めて、湯がいた豆腐を入れて、麻婆豆腐の元を入れるだけで簡単に作ることができます。最後に花椒を振りかけるところですが、無くても充分辛いので省略。

確かに本場の辛さでした。ただ、私としては、陳建民風の麻婆豆腐の方が好きですね。次回の調理時には、陳麻婆豆腐の元は控えめに使おうと思っています。

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今回のツアーは、バスの移動が長かったり、標高の高い所での歩きがひかえていたりで、ビールを飲むのは夜だけになってしまいました。

雪花ビール。

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ビン入りの雪花ビール。中国の各地に工場を作っており、中国で最も生産量が多いものです。

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別の雪花ビール。

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純生ビール。これは水っぽくて、次回は避けることにします。

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燕京ビール。北京のビールです。

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ツボルグ。デンマークの会社ですが、中国でライセンス生産を行っているのでしょう。

今回は、目新しいビールには出会えませんでした。

さすらいの風景 四川土産

中国旅行となると、あまり目新しいものもないのですが、とりあえず買ったものです。

陳麻婆豆腐の店で買った、麻婆豆腐と炒めの物の元。

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黄龍から茂県へ戻る途中の休憩所の売店で買ったキクラゲ。安く買えて、中華料理を作るのに重宝しています。

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成都で買った、ドライフルーツ。左からトマト、キンカン、アンズ。

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峨眉山のスーパーで買った各種ザーサイ。

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中国茶。バスの中で現地ガイドが売り込みにかかりましたが、高かったので、スーパーで買いました。

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峨眉山名物らしいお菓子。豆の粉を固めたようなもので、らくがんを柔らかくしたようなものでした。

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空港の売店で買ったお菓子。

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パンダの絵が描かれたクッキー。

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錦里の露店で買った切り絵。武侯祠の売店をのぞく時間があれば、三国志グッツが買えたはずなのですがね。

なにかとストレスの多い中国旅行ですが、見どころは多いので、また出かけることになると思います。

さすらいの風景 成田からコロンボ

今年初めの海外旅行は、スリランカに出かけることにしました。

スリランカへのツアーは、各社で催されていますが、日数の多い以下のツアーを選びました。

【インド洋に浮かぶ自然豊かな島 セイロン島8日間】(クラブツーリズム)

2016年
第一日目 1月14日(木)
 成田発 11:15(UL455)コロンボ着 17:45
(ネゴンボ ベガサスリーフ 泊)

第二日目 1月15日(金)
 アヌラダプーラ観光
 民家訪問
(シギリア アリヤ・リゾート&スパ 泊)

第三日目 1月16日(土)
 シギリア・ロック観光
 ポロンナルワ観光
 エコー・パーク・サファリ
(シギリア アリヤ・リゾート&スパ 泊)

第四日目 1月17日(日)
 ダンブッラ観光
 キャンディ観光
 キャンディアンダンス
 (キャンディ オゾ・ホテル 泊)

第五日目 1月18日(月)
 ヌワラエリヤ・グレンロッチ 茶畑見学
 キャンディ街歩き
 (キャンディアン オゾ・ホテル 泊)

第六日目 1月19日(火)
 ゴール観光
 (ゴール ライトハウス泊)

第七日目 1月20日(水)
 海ガメ保護センター
 コロンボ発 19:45(UL454)

第八日目 1月21日(木)
 成田着 7:30

いつものように京成成田のビジネスホテルに泊まって、ホテルのシャトルバスで成田空港入りしました。

成田からスリランカのコロンボへは、スリランカ航空の直行便を利用します。通常の航空会社のチェックインは2時間前ですが、スリランカ航空は3時間前から始まりました。早々とチェックインを終えて、搭乗ゲートに進みました。

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コロンボへは、10時間のフライトになります。実際には20分ほど遅れましたが。

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チェックイン・カウンター前にあったスリランカ航空の看板ですが、客室乗務員はこの写真のようなサリー風の制服を着ていました。南国の衣装ということで、お腹に隙間が空いているのですが、飛行機内は冷房が効きすぎており、寒くないのかと疑問がわいてきました。私のほうは、飛行機に乗り込むまでに着込んでいたフリースとマイクロダウンが続いて必要なほどでした。スリランカ人とは体質が違うのですかね。

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離陸してほどなくドリンクサービス。スリランカ・ビールとたのんでわたされたのは、ライオン・ビール。この後のスリランカ旅行で何度も飲むことになりました。

飛行機に乗った時、その国のビールを飲むことが楽しみです。日本のビールと比べて、美味しくないものもありますが、それも旅行の楽しみで気分が高まります。幸い、ライオン・ビールは少しドライ気味ですが、美味しく飲むことができました。

ドリンク・カートが戻ってきたところでも、飲み物が必要かと聞かれました。すぐ後に食事が出てくるだろうと思って断ったのですが、これは失敗でした。

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成田・コロンボ間は、二回の食事が出てきます。最初の食事ではカレーを選びましたが、配られたメニューによれば、「チキン・ダム・カレーと野菜ナヴラタンカレー」ということでした。駒かいことは判りませんが、カレーということです。

最初のスリランカ・カレーとの出会いでした。美味しく食べましたが、こまったことは、食事のカートに乗せてあった飲み物が、ワインは置いてあったもののビールが無かったことでした。ビールを頼みましたが、受け取ったのは、食事を終えた後でした。おかげで、辛いカレーを水を飲みながら食べることになりました。最初のドリンクサービスの時に、二本目を受け取っておくべきでした。

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時々外をのぞいてみましたが、海上を移動しており、雲の広がりが見えるだけでした。

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台湾の南を通過して、ベトナム中部のダナン付近で陸地に入りました。インドシナ半島、アンダマン海、ベンガル湾を横断してスリランカに到着となります。

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到着2時間程前に二回目の食事。「鶏肉四川風」を頼んだのですが、ご飯がぼそぼそで、ほとんど食べられませんでした。中華料理ならご飯はもっと柔らかいはずなので、加熱の失敗でしょうか。

この日の夕食は、ホテルでとる予定になっていたので、この食事は食べなくても良かったので助かりました。機内食を夕食にあてるというスケジュールの場合は、充分な食事がとれないリスクがあるので、空港のコンビニでおにぎりや調理パンを買いこんでおく必要があります。

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ようやくスリランカに入って島の中央部を通過していると、雲の上に頭をつきだした山が見えてきました。フライト・マップによれば、スリランカ最高峰のピドゥルタラガラ(2524m)のようです。

この山麓の標高1000m付近の高原地帯では、寒冷な気候を利用して茶畑が作られています。今回のツアーでも、ヌワラ・エリアの茶畑を見学することになります。

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コロンボ・バンダーラナーヤカ国際空港に到着。入国にも問題なく、バスに乗り込むことができました。ただ、ここで少しがっかりしたことは、中型バスが待機していたことでした。16人の参加者だったので、一人で二席を占めることができると期待していたのですが、一人二席は順番に回すことになりました。ただ、実際に走ってみると、道路の混雑や狭い道もあって大型バスでは難しいところもありました。中型バスに定員いっぱいに詰め込まれなくて良かったと思うことにしました。

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暗い街中を通り抜けて、ホテルに向かいました。空港は、コロンボの北約34kmのニゴンボ近くに位置していますが、ホテルはコロンボ寄りのところにあるので一旦南下し、翌日のアヌラーダプラへ向かうには、来た道を戻る必要があります。

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途中、明るくライトアップされた建物が見えました。

翌1月15日は、タミル・タイ・ポンガル・デーの休日で、そのためにヒンドゥー寺院がライトアップされているようです。スリランカでは、満月日のボーヤデーやイスラム教の祝日などで、世界で一番休日の多い国といわれています。

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タミル・タイ・ポンガル・デーでは、ヒンドゥー教徒であるタミル人が農作物の実りを祝い、自然の恵みに感謝する祭りが行われます。

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運河の脇を通過しましたが、これはオランダ支配時代に造られたもので、オランダ運河と呼ばれ、現在でも生活物資の運搬に使われています。



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帰国は問題なく終わったので、空港の状態と機内食を合わせて載せておきます。

空港内に仏像が置かれているのも、仏教国スリランカならではですね。

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空港内には通常の免税店や紅茶・民芸品の店が並んでいましたが、その中で目についたのは、このノリタケの店でした。

高級陶磁器の店として知られるノリタケは、愛知県が創業地ですが、スリランカにも工場をもっており、スリランカでは日本よりも安い値段で洋食器を買うことができます。面白いものを買いましたが、これは土産物編にて。

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帰国の際の最大の問題は、32度の猛暑の国から雪の新潟へと戻ることでした。搭乗直前に、空港のトイレで汗まみれのTシャツからヒートテックの下着と長袖シャツに着替え、搭乗後にはフリースとマイクロダウンも着込みました。飛行機内の効き過ぎ冷房も、帰国時には気温の変化の対応に役立ちました。

ライオン・ビールでを飲んで、スリランカに別れを告げました。

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夕食は、「デビルド・チキン」。旅の中盤からは食傷気味のスリランカ料理でしたが、これは美味しく食べました。

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この食事の際でもタイミングが合わず、ビールは食後にもらうことになってしまいました。今回はカールスバーをもらいました。

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ひと眠りして、到着2時間前に朝食相当の食事。通常の機内食でこの内容だったら怒るところですが、日本時間で5時、スリランカ時間で1時半の食事とあっては、食欲は全くありませんでした。

スリランカ旅行は楽しめるものでしたが、その詳細はおいおいと。

さすらいの風景 ニゴンボからアヌラーダプラ その1

スリランカに到着して、まずはネゴンボのベガサスリーフに泊まりました。ネゴンボのある西海外沿いは、リゾートホテル地帯になっていますが、このホテルもそういった造りになっていました。

ホテル入口の写真は、翌朝撮影したもの。

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到着後、ロビーで添乗員がチェックイン手続きをするのを待っていると、結婚式が行われており、丁度、新婚カップルが入場するところでした。

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写真を撮っていると、関係者が手招きをしたので、中に入って見させてもらいました。一眼レフカメラを首から下げていると、セレモニーの写真を撮らせてもらいやすくなるような気がします。入室後は、日本の結婚式と同じように、キャンドルサービスを行っていました。

インドのバナーラスでも結婚式に出会いましたが、それと比べると、日本とあまり変わらないようでした。インドの結婚式の方が、異国体験として面白いですね。

ともあれ、地元の結婚式が行われているなら、それなりに良いホテルなのでしょう。

インドの結婚式はこちら

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夕食と朝食をとるレストランは、庭に面し、プールも設けられていました。カレーをメインにしたビュッフェスタイルでした。食事については、後でまとめることにします。

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食後に庭を散策しましたが、椰子の木の間から三日月が姿を見せていました。南国の風景といえます。

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噴水がライトアップされていました。

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海岸に面しているようで、暗闇の中から波の音が聞こえていました。翌朝に海を見るのが楽しみになりました。

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日が沈んで暑さも和らいで、心地よい風が吹き抜けていました。

ところが、部屋に入ると冷房が効きすぎており、しかもベットには布団カバーのようなものしかかかっていませんでした。空調の温度を最高にして寝たのですが、夜中に寒くなってヒートテックの下着を着込むことになりました。

スリランカのホテルは、どこでも冷房が効きすぎていましたが、これはサービスと考えて行っているようです。雪国からやってきたので着込む衣類はいくらでも持ってきていましたが、夏に訪れたとすると、薄手の衣類ばかりで寒くて困る事態に陥るかもしれません。

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朝食前に庭を散策しました。

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芝生になった庭を抜けると、すぐ先が海辺になっていました。イノド用を見るのは、これが最初になります。

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朝食をとった後は、アヌラーダプラへの5時間ほどの長いバス移動になります。

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インド洋の海岸線を北上しました。出発してすぐに漁港脇を通り過ぎました。

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採ってきた魚を売っているようです。

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気になったのは、道路沿いや交差点部に置かれた祠でした。中に置かれているのが、キリスト教関係の像だったが意外なことに思いました。

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十字架が掲げられた祠。

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立派な教会も現れました。

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キリスト教の墓地。

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南西海岸一帯は、ポルトガル、オランダの植民地が設けられ、特にポルトガル人が布教に力を注いだため、現在では住民のほとんどがキリスト教徒だといいます。また、仏教の場合は不殺生戒が協議に含まれているため、漁業は受け入れづらく、そのため漁民の多くがキリスト教徒になっているといいます。

スリランカは、仏教国という先入観があったのですが、事情は複雑なようです。

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海岸線に沿った道路沿いの民家は、瀟洒な建物が目立ちました。

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この一帯には、かなり裕福な人達が住んでいるようです。

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ラグーンが現れました。ニゴンボの街は、このラグーンを港として使うことによって発展してきました。

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ニゴンボの街に入ってきました。

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街の市場。

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魚の市場。時間が遅くなって、賑わいのピークは過ぎているようです。

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ニゴンボは、スリランカ最大の漁港を持っています。

ニゴンボの港の歴史は古く、アラブ商人達のシナモン貿易基地として使われた後、ポルトガル、オランダ植民地時代も重要な港として使われてきました。

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岸壁にも釣り人が並んでいました。

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ひときわ大きな教会の塔も見えていました。St. Mary's Churchのようです。

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生活物資の運搬に使われているオランダ人運河。プッタラムからコロンボまで、全長100kmにわたって延びており、ハミルトン運河とも呼ばれるようです。

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鉄道の線路を横断しました。スリランカでは鉄道が整備されていますが、コロンボを中心として放射状に延びていて、地方どうしは直接結ばれておらず、周回には不向きなようです。
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