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Channel: さすらい人の独り言
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さすらいの風景 グラナダ その6

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コマレス宮からライオン宮に入ると、有名なライオンのパティオがあります。ここは王族のプライベートな居住区域でした。



広場の中央には、12頭のライオン像が置かれ、口から水を吐いています。以前は、庭の中に木が植えられていましたが、現在は石畳のみになっていました。



アルハンブラ宮殿の中でも最も有名なスポットであるため、記念写真のために前に立つ者も多く、邪魔が入らない写真を撮るのも大変な状態でした。30年ほど前に訪れた時は、個人旅行で時間に余裕があったため、この広場で佇んでいると、誰もいない瞬間も現れましたが、現在ではそれは無理なようです。



最近までライオン像は撤去されて修理されていたため、きれいになっていました。

ライオンというにはかわいい顔をしています。



中庭の柱廊の装飾も見事です。



ライオンのパティオに面して三つの部屋があります。これはアベンセラッヘスの間の天井。

政界の最大勢力であったアベンセラッヘス家の男性36人が、対抗勢力の讒言を受けた王の命令によって、ここで皆殺しにされたといういわくつきの部屋です。



広場の中央に置かれた水盤に残る赤いしみは血の跡と言われています。



飛び散った血は、中庭まで流れ出たといいます。



続いて十二姉妹の間へ。ライオンのパティオ周辺では最も古い建物です。



十二姉妹の間の天井の鍾乳石飾りは、宮殿随一の精密さを持っています。二重窓から差し込む光が柔らかく照らしています。



ムカルナスと呼ばれる鍾乳石飾りは、イスラム建築の特徴の一つになっています。





十二姉妹の間の一部に、ステンドグラスが飾られていました。



リンダラハのバルコニー。現在では中庭をのぞけるだけですが、レコンキスタ後の増改築が無ければ、ここからアルバイシンを一望できたようです。



王の浴場。二階のバルコニーから見下ろしたところです。若い女性をはべらせたアラビアンナイトの世界が思い浮かんできます。



二階のバルコニーでは、覗き見できないように両目をつぶされた楽士が音楽を奏でたといいます。



壁一面に装飾が施されています。



ワシントン・アーヴィングが「アルハンブラ物語」を執筆した部屋。

アーヴィングは多作で、伝記や15世紀スペインに関する多くの本を書きました。この部屋に4ヶ月滞在して「アルハンブラ物語」を書き上げました。



アーヴィングの部屋の天井。

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