ダンブッラの第二石窟は、マハー・ラージャ・ヴィハーラ(偉大なる王の寺)と呼ばれ、五窟の中でも最大規模のものになっています。
ここでいうところの「偉大なる王」は、この石窟を作ったワッタガーミニ・アバヤ(ワラガムバー)王のことです。
石窟に入ると、思わずこれはすごいというため息がでました。
ただ、照明のコントラストが強すぎて、全体に光が回っていないのが残念です。
ここには56体もの仏像が収められていますが、ほとんどが釈迦如来像です。
寝釈迦象も置かれています。まずは鑑別のために足指を見ますが、揃っています。
ということで、この寝釈迦像は、生前のまどろんでいる姿を現しています。
これが特別に仏旗で飾られており、本尊のようです。5世紀造立と推定されています。
脇侍の右は、観音菩薩で、左は、弥勒菩薩とのこと。釈迦三尊像ということになるのでしょうけど脇侍に弥勒菩薩が出てくるのは珍しいのでは。
なお、手が赤いのは、紀元前5世紀にスリランカの最初の王になったウィジャヤ王がインドから到着した時、彼の掌が赤かったことに由来するといいます。
金網に囲まれた中に置かれた壺に、天井から水滴が滴り落ちています。
ダンブッラは、ダンブ(岩)+ウーラ(湧き出す)で「水の湧き出す岩」という意味で、この湧水が、地名のいわれとなっています。この水は聖水とされ、重要な儀式の際に僧だけが飲みます。
内部にはストゥーパ(仏舎利塔)も置かれています。
仏像の他に、このストゥーパと壁画が石窟に特別な雰囲気を与えています。
ストゥーパの脇に置かれた釈迦の頭上に蛇が頭を持ち上げて覆いかぶさっています。これは、釈迦が悟りを開く際に、背後に立って日陰を作って助けたという逸話にもとづいており、蛇(ナーガ)は仏法の守護神として扱われています。
天井から壁一面に描かれた絵も見ごたえがあります。
釈迦の瞑想の邪魔をして、悪魔たちが悟りの妨害をします。
異様な姿の悪魔たちが描かれています。
下部には、鉄砲を構えている者も描かれています。
この第二石窟が造られた当時は、鉄砲はまだ発明されていませんでした。信仰の対象になってきたダンブッラ石窟では、壁画が傷むとその都度修理が行われてきましたが、その際、必ずしも忠実に描きなおされたわけではなかったため、新時代の武器が書き込まれてしまったわけです。
ユネスコの世界遺産に認定された後では、遺跡の修復も変わってくるのでしょうか。
釈迦の周りを美女が取り巻いています。
武力での威嚇が通じないということで、今度は色仕掛けで瞑想の邪魔をしているということでしょうか。
ついに悟りを開いて、弟子の阿羅漢たちが集まって祝福を行っている場面と考えればよいのでしょうか。
なお、頭の上に描かれている尖ったものは光を現し、光輪に相当するものです。
パターン化された仏が描かれているところもありました。
この寺の創設者で、仏像の寄進者でもあるワッタガーミニ・アバヤ王の像
続いて第三石窟、マハー・アルト・ヴィハーラ(偉大な新しい王の寺)を見学しました。
釈迦像がずらりと並んでいます。
第三石窟でも寝釈迦像が置かれていました。
足が揃っているので、生前のものですね。
ご本尊。
頭の上にカーラのような像が置かれています。
壁画もご本尊と同じような装飾が描かれていました。
キャンディ王国の最後の王であるスリー・ウィクラマ・ラジャシンハ王の像。
この王については、キャンディの訪問時に再度触れることになります。
ここでいうところの「偉大なる王」は、この石窟を作ったワッタガーミニ・アバヤ(ワラガムバー)王のことです。
石窟に入ると、思わずこれはすごいというため息がでました。
ただ、照明のコントラストが強すぎて、全体に光が回っていないのが残念です。
ここには56体もの仏像が収められていますが、ほとんどが釈迦如来像です。
寝釈迦象も置かれています。まずは鑑別のために足指を見ますが、揃っています。
ということで、この寝釈迦像は、生前のまどろんでいる姿を現しています。
これが特別に仏旗で飾られており、本尊のようです。5世紀造立と推定されています。
脇侍の右は、観音菩薩で、左は、弥勒菩薩とのこと。釈迦三尊像ということになるのでしょうけど脇侍に弥勒菩薩が出てくるのは珍しいのでは。
なお、手が赤いのは、紀元前5世紀にスリランカの最初の王になったウィジャヤ王がインドから到着した時、彼の掌が赤かったことに由来するといいます。
金網に囲まれた中に置かれた壺に、天井から水滴が滴り落ちています。
ダンブッラは、ダンブ(岩)+ウーラ(湧き出す)で「水の湧き出す岩」という意味で、この湧水が、地名のいわれとなっています。この水は聖水とされ、重要な儀式の際に僧だけが飲みます。
内部にはストゥーパ(仏舎利塔)も置かれています。
仏像の他に、このストゥーパと壁画が石窟に特別な雰囲気を与えています。
ストゥーパの脇に置かれた釈迦の頭上に蛇が頭を持ち上げて覆いかぶさっています。これは、釈迦が悟りを開く際に、背後に立って日陰を作って助けたという逸話にもとづいており、蛇(ナーガ)は仏法の守護神として扱われています。
天井から壁一面に描かれた絵も見ごたえがあります。
釈迦の瞑想の邪魔をして、悪魔たちが悟りの妨害をします。
異様な姿の悪魔たちが描かれています。
下部には、鉄砲を構えている者も描かれています。
この第二石窟が造られた当時は、鉄砲はまだ発明されていませんでした。信仰の対象になってきたダンブッラ石窟では、壁画が傷むとその都度修理が行われてきましたが、その際、必ずしも忠実に描きなおされたわけではなかったため、新時代の武器が書き込まれてしまったわけです。
ユネスコの世界遺産に認定された後では、遺跡の修復も変わってくるのでしょうか。
釈迦の周りを美女が取り巻いています。
武力での威嚇が通じないということで、今度は色仕掛けで瞑想の邪魔をしているということでしょうか。
ついに悟りを開いて、弟子の阿羅漢たちが集まって祝福を行っている場面と考えればよいのでしょうか。
なお、頭の上に描かれている尖ったものは光を現し、光輪に相当するものです。
パターン化された仏が描かれているところもありました。
この寺の創設者で、仏像の寄進者でもあるワッタガーミニ・アバヤ王の像
続いて第三石窟、マハー・アルト・ヴィハーラ(偉大な新しい王の寺)を見学しました。
釈迦像がずらりと並んでいます。
第三石窟でも寝釈迦像が置かれていました。
足が揃っているので、生前のものですね。
ご本尊。
頭の上にカーラのような像が置かれています。
壁画もご本尊と同じような装飾が描かれていました。
キャンディ王国の最後の王であるスリー・ウィクラマ・ラジャシンハ王の像。
この王については、キャンディの訪問時に再度触れることになります。