トームペアの丘から下ってきて、まず聖ニコラス教会に向かいました。
聖ニコラス教会では、入場観光になりました。
船乗りの聖人・聖ニコラスに奉げられ、13世紀前半にドイツ商人の居住区の中心に建てられた教会です。聖ニコラスは、サンタクロースのもとになった聖人ですね。
第二次大戦中のドイツ占領下のタリンへの反転攻撃として行われた、1944年のソ連軍の空襲で破壊され、オリジナルの内装は失われて現在では博物館とオルガンのコンサートホールとして使われています。
聖ニコラス教会では、中世芸術の粋を集めた祭壇や絵画を見ることができました。
聖ニコラス教会は高い天井を持っています。奥の主祭壇に進む前に、右手の小部屋に進みました。
脇の小部屋には、「死の舞踏」の絵が置かれていました。美術品の展示場としてはライティングが考えられておらず、絵の表面が光って見にくいのは残念なことでした。
現存するのは7.5mとのことで、元はもっと長かったのかもしれません。
死の舞踏の絵画では、主に擬人化された「死」が、様々な職業に属する人々の踊る行列を、墓場まで導く風景が描かれます。この絵画の背景には、ペスト(黒死病)のもたらした衝撃があるといいます。
絵の下の警句には、次のように書かれているようです。
みんなダンスに加わりな、法王、皇帝、すべての生けるものたちよ、貧しいものものも富めるものも、大物も小物も、さあ一歩踏み出して、自己憐憫など役にはたたぬ。おぼえておきな罪の許しを得るために、善行かさねておきなされ。さあ、おいらのバグパイプにあわせて、みなの衆、今がそのとき踊るとき
実際の写真は光って見にくいので、付属のショップで買った印刷物からの絵を載せておきます。
この絵は、タリン生まれのリューベックの画家、彫刻家のベルント・ノトケによる15世紀後半の作品です。法王、皇帝、皇女、枢機卿、国王がいやいやながら死とダンスを繰り広げる様子が描かれています。
中世には流行ったモチーフですが、現在で残っている作品は多くはありません。
「死の舞踏」というと、サンサーンス及びリスト作曲の交響詩としても有名ですね。また、日本でも人気のミュージカル「エリザベート」でも、「Der letzte Tanz 最後のダンス」、「Mayerling-Walzer 死の舞踏」など、この「死の舞踏」のモチーフが背景になっています。
続いて主祭壇を見学しました。
15世紀のリューベックの職人、ヘルメン・ローデ製の木製祭壇です。
これは扉を開いて、第一面が見えている状態です。めったに開かれることはありませんが、この後ろに第二面があります。
背後に回ると、扉絵を見ることができます。
聖母子像は良いとして、下にデンマークの国旗が描かれているのは不思議です。
もう一方の扉絵。
第一面の左側には、船乗りや貧しい者を救う聖ニコラウスが描かれています。
右側には、異教の偶像を破壊して殉教した聖ヴィクトルの生涯が描かれています。
第二面も見たくなりますが、主祭壇の脇には、モニターが置かれて、第二面を映したビデオも流されていました。
附属のショップで買った印刷物で、この主祭壇の構造を知ることができます。
まずは、扉。
第一面。
第一面を開くと、第二面が現れます。第二面には、40体の聖人の像が彫られています。
この他にも見事な祭壇画が展示されていました。
用途は判りませんが、透かし彫りなどの彫刻が見事です。
銀器の展示もされていました。
夕方にこの教会でオルガンコンサートが行われると教えてもらったので、自由時間で歩き回った後に、開始時間を少し遅れましたがこの教会に戻ってきて、オルガンの音に耳を傾けました。二日続けてオルガンコンサートに出会えたのは幸運でした。
オルガンコンサートを聞いていて気が付いたのですが、この教会では、参列者が座る座席は、正面の祭壇ではなく、オルガンの方を向いていました。
終了後に、演奏者が拍手にこたえて挨拶をしていました。
聖ニコラス教会の見学の後、午前中の団体観光として、もう少し歩くことになりました。
聖ニコラス教会では、入場観光になりました。
船乗りの聖人・聖ニコラスに奉げられ、13世紀前半にドイツ商人の居住区の中心に建てられた教会です。聖ニコラスは、サンタクロースのもとになった聖人ですね。
第二次大戦中のドイツ占領下のタリンへの反転攻撃として行われた、1944年のソ連軍の空襲で破壊され、オリジナルの内装は失われて現在では博物館とオルガンのコンサートホールとして使われています。
聖ニコラス教会では、中世芸術の粋を集めた祭壇や絵画を見ることができました。
聖ニコラス教会は高い天井を持っています。奥の主祭壇に進む前に、右手の小部屋に進みました。
脇の小部屋には、「死の舞踏」の絵が置かれていました。美術品の展示場としてはライティングが考えられておらず、絵の表面が光って見にくいのは残念なことでした。
現存するのは7.5mとのことで、元はもっと長かったのかもしれません。
死の舞踏の絵画では、主に擬人化された「死」が、様々な職業に属する人々の踊る行列を、墓場まで導く風景が描かれます。この絵画の背景には、ペスト(黒死病)のもたらした衝撃があるといいます。
絵の下の警句には、次のように書かれているようです。
みんなダンスに加わりな、法王、皇帝、すべての生けるものたちよ、貧しいものものも富めるものも、大物も小物も、さあ一歩踏み出して、自己憐憫など役にはたたぬ。おぼえておきな罪の許しを得るために、善行かさねておきなされ。さあ、おいらのバグパイプにあわせて、みなの衆、今がそのとき踊るとき
実際の写真は光って見にくいので、付属のショップで買った印刷物からの絵を載せておきます。
この絵は、タリン生まれのリューベックの画家、彫刻家のベルント・ノトケによる15世紀後半の作品です。法王、皇帝、皇女、枢機卿、国王がいやいやながら死とダンスを繰り広げる様子が描かれています。
中世には流行ったモチーフですが、現在で残っている作品は多くはありません。
「死の舞踏」というと、サンサーンス及びリスト作曲の交響詩としても有名ですね。また、日本でも人気のミュージカル「エリザベート」でも、「Der letzte Tanz 最後のダンス」、「Mayerling-Walzer 死の舞踏」など、この「死の舞踏」のモチーフが背景になっています。
続いて主祭壇を見学しました。
15世紀のリューベックの職人、ヘルメン・ローデ製の木製祭壇です。
これは扉を開いて、第一面が見えている状態です。めったに開かれることはありませんが、この後ろに第二面があります。
背後に回ると、扉絵を見ることができます。
聖母子像は良いとして、下にデンマークの国旗が描かれているのは不思議です。
もう一方の扉絵。
第一面の左側には、船乗りや貧しい者を救う聖ニコラウスが描かれています。
右側には、異教の偶像を破壊して殉教した聖ヴィクトルの生涯が描かれています。
第二面も見たくなりますが、主祭壇の脇には、モニターが置かれて、第二面を映したビデオも流されていました。
附属のショップで買った印刷物で、この主祭壇の構造を知ることができます。
まずは、扉。
第一面。
第一面を開くと、第二面が現れます。第二面には、40体の聖人の像が彫られています。
この他にも見事な祭壇画が展示されていました。
用途は判りませんが、透かし彫りなどの彫刻が見事です。
銀器の展示もされていました。
夕方にこの教会でオルガンコンサートが行われると教えてもらったので、自由時間で歩き回った後に、開始時間を少し遅れましたがこの教会に戻ってきて、オルガンの音に耳を傾けました。二日続けてオルガンコンサートに出会えたのは幸運でした。
オルガンコンサートを聞いていて気が付いたのですが、この教会では、参列者が座る座席は、正面の祭壇ではなく、オルガンの方を向いていました。
終了後に、演奏者が拍手にこたえて挨拶をしていました。
聖ニコラス教会の見学の後、午前中の団体観光として、もう少し歩くことになりました。