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Channel: さすらい人の独り言
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さすらいの風景 ウィーンの森 その2

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ゼーグロットからそう遠くないところで、一旦、停車になりました。

見えている建物は、ガストホーフ・ヘルドリッヒスミューレと呼ばれるレストランです。かつてシューベルトがこの建物に住んで、ここで菩提樹他の作曲が行われたといいます。

建物にシューベルトの顔が描かれています。



入り口にあるのが、歌集「冬の旅」の5曲目で良く知られている「菩提樹」の木です。

 泉に沿いて 繁げる菩提樹
 慕たい行きては うまし夢見つ
 幹には彫(え)りぬ ゆかし言葉
 うれし悲しに 訪(と)いしそのかげ

かつては、ここには小川が流れて、水車小屋があったようです。

「冬の旅」の季節にあってはいますが、葉が落ちた木は、菩提樹なのか判りませんね。



続いて、ハイリゲンクロイツ修道院に向かいました。到着手前の丘に、小さな教会が置かれていました。



ハイリゲンクロイツ修道院は、レオポルト3世によって1133年に創建されたシトー派の修道院です。「ハイリゲンクロイツ」とは聖十字架を意味し、イエス・キリストが磔にされた十字架の木片の一部がこの修道院に運び込まれたことからその名前がつけられています。



修道院の入り口。



ネギ坊主型の尖塔。



中庭に進みます。



中庭の中央にはペスト塔が置かれています。



中央のファサードはロマネスク様式で、教会への入り口になっています。



教会内部



主祭壇



ハイリゲンクロイツ修道院の前庭でも小規模のクリスマスマーケットが開催されていました。



店開きは夜になってからのようです。



ハイリゲンクロイツ修道院では、この他に、身廊や泉水盤といった見所があるようですが、このツアーでは含まれておらず、コーヒーを飲んでからマイヤーリンクへと向かいました。

ウィーンの森のオプショナルツアーはもう一社で催されており、そちらはゼーグロットの代わりに身廊の見学が含まれていたので、日程が合えばそちらの方が良かったのかもしれません。

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