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さすらいの風景 ウィーン その11

シェーンブルン宮殿の庭を歩いた後、今回のウィーン訪問で是非とも見たかった馬車博物館を訪れました。

馬車博物館は、正面入り口から見て、宮殿の右手にあります。

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馬車博物館は、規模は小さいですが、皇妃エリーザベト(シシィ)関連の展示物が並んでいます。

これは、シシィお輿入れの馬車。馬車の前に飾ってあるのは、エリーザベトのマントのようです。

バートイシュルにおいて、姉ヘレーネと母方の従兄である皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のお見合いが行われましたが、見初められて求婚されたのは、同席していたエリーザベトの方でした。

1854年4月、アウグスティーナ教会において、エリーザベトは16歳で結婚し、オーストリア皇后になりました。

ミュージカルでは、黄泉の帝王トートも同席していたということになりますが、このお輿入れの馬車も、これからの宮廷内の不幸を予感させるように陰気な感じがします。

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皇帝夫妻の衣装。

エリーザベトのウェストは、驚くほどの細さですね。

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皇妃エリーザベトの街中用の二人乗り馬車。

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皇帝夫妻用の四人乗り馬車。

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皇帝夫妻の衣装。

皇太子ルドルフの自殺以降、皇妃エリーザベトは黒服しか着ませんでした。(実際には、ウィーンの関係者の目が無いギリシャのコルフ島では明るいドレスを着ていたことが、今回のシシィ博物館の展示から知ることができました。)

年を経ても、ウェストの細さは維持されています。

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皇太子ルドルフ用の馬車。二頭のポニーが引いたようです。

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馬車博物館の奥に、ひと際豪華な馬車が置かれています。

これは、フランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトが、ブダペストにおいてハンガリー王国の戴冠式で乗った馬車です。

ミュージカルでは、「エーヤンエーヤン(万歳)」という歓声が起こる場面ですね。

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フランツ・ヨーゼフ1世の後を継いだカール1世のハンガリー王戴冠式が、この馬車が使われた最後になりました。

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二階に上がると、この白馬を連ねた馬車を見下ろすことができます。

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こちらは、二階から入り口方面を眺めたところ。

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エリーザベト(シシィ)の乗馬用の鞍。

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エリーザベト(シシィ)は、若い時は写真を撮られることは好きだったようですが、ある時を境に、美貌にも衰えが生じたと感じて避けるようになりました。これは、瞬間的に扇で顔を隠したもので、有名な写真です。

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冬用のソリも展示されていました。

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エリーザベト(シシィ)の最後の旅になったジュネーヴで使った馬車。

エリーザベト(シシィ)は、1898年9月、旅行中のジュネーヴ・レマン湖のほとりで、イタリア人の無政府主義者ルイジ・ルケーニに鋭く研ぎ澄まされたヤスリで心臓を刺されて殺害され、その生涯を閉じました。、

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皇帝一家の葬儀用馬車。黒馬によって引かれました。

皇太子ルドルフ、皇妃エリーザベト(シシィ)、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世、オーストリア=ハンガリー帝国最後の皇帝になったカール1世の皇后ツィタの葬儀に、この馬車が使われました。

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この馬車博物館の展示を見ると、ミュージカル「エリザベート」における舞台装置も、これらの展示物からインスピレーションを得たのではと思ってしまいます。

これは、ハンガリー王国の戴冠式の場面(ウィーン版より)。

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これは、ルドルフと黄泉の帝王トートの二重奏「闇が広がる」の場面(ウィーン版より)

ミュージカル「エリザベート」ファンには、馬車博物館は必見です。ただ、ツアーで、ここまで案内してくれることはないでしょうけど。

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