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さすらいの風景 カーシャーン その2

カーシャーンは、テヘランとエスファハーンの間にあるオアシス都市です。カーシャーンは古くからの歴史を持っていますが、別荘地としてサファヴィー朝の王に愛されました。

特にアッパース1世は、カーシャーンの郊外にこのフィーン庭園を造り、死後もこの地に埋葬されることを願いました。

フィーン庭園が、イラン最後の見学地になりました。

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門から入ると、水路の先に宮殿が建つ、典型的なペルシャ式庭園が広がっています。

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まずは、庭園の左端に向かいました。

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庭園を囲むように水路が延びています。カーシャーンにはキャビール砂漠がすぐ東に迫っており、水と緑の豊富な庭園は、天国の模倣といえます。

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まずは、王の風呂(ハマム)に入場しました。

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天井の低い、いかにも浴室といった小部屋が続きます。

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人形で再現されているのは、カージャール朝の宰相アミール・カビールの死の場面です。

料理人の子から、カージャール朝の宰相に上り詰めたアミール・カビールは、19世紀半ばに数々の改革に着手したものの、3年でその地位を追われ、フィーン庭園内の建物に蟄居を命じられました。失脚の翌年の1852年に、カージャール朝第4代国王ナセロディンの許可を得た刺客が押しかけ、浴室で手首を切られて殺害されました。イギリス、ロシアといった欧州列強の進出によりイランの弱体化が進んだのに対し、アミール・カビールは軍や産業の近代化で乗り切ろうとしましたが、彼の悲劇的な最後によってイランの近代化が遅れることになりました。

アミール・カビールは、イランの人々に愛され、フィーン庭園もアミール・カビール庭園とも呼ばれています。

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歴史上の事件もあって、お湯が張られていない浴槽は寒々とした感じがしました。

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出口近くに縛られた像が置かれていましたが、これはアミール・カビールに危機を告げるために駆け付けたものの囚われてしまった使者のようです。

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こちらは監視人かな。

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アミール・カビールの姿を現した像のようです。

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