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Channel: さすらい人の独り言
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さすらいの風景 アンティグア その2

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十字架の丘を下り、まずは、カプチナス修道院を見学しました。

カプチナス修道院は、1736年に建設された女子修道院です。正式にはサラゴサ・ピラール聖母教会(Our Lady of the Pillar of Saragossa)といいます。



内部に進むと、美しいパティオ(中庭)が現れました。



パティオを囲む回廊には、アーチを設けた柱が並んでいます。



この修道院は地震後に放棄されていますが、この中庭周辺は被害を受けていないように見えます。



回廊の所々に像が置かれていました。



礼拝所。高い天井を持っていますが、ドーム部分は崩れてしまっています。



礼拝所後部。二階席が設けられていました。



地下室がありましたが、埋葬室だと思います。修道女は、この修道院に入ると、二度と外にでることなく信仰生活を送って一生をおくりました。

気になるのはカプリナス修道院という名前で、カプチン会に属するもののように思えます。カプチン会は、カタコンペ(地下埋葬所)に、独自の技術で作ったミイラ、あるいは骸骨を並べるという独特の習慣を持っています。ローマの骸骨寺(サンタ・マリアデッラ・コンチェツィオーネ教会)も、カプチン会に属する修道院です。

この修道院も、かつては修道女の遺体が並べられていたのでしょうか。





洗濯場。



二階に上がりました。パティオを見下ろす回廊の周りには、修道女の部屋が並んでいました。



女性修道院には、多額の持参金(死亡後は修道院の財産になります。)を持つものだけを受け入れるものもあったようですが、ここは誰にも門戸が開かれていました。



礼拝所の二階部に出ました。



二階の回廊部からは、十字架の丘が見えていました。



十字架の丘のアップ。



食堂。



食堂に置かれていたキリスト像。







別の中庭。



浴室。



別な建物の二階には、小部屋が円形に並んでいました。宗教的行事に合わせて、この小部屋に籠って祈りをささげたようです。



小さな部屋です。



トイレ。



裏庭に出ました。



十字架の丘が見えていました。



この円形の建物は、使用目的がはっきり判らないようです。



カプチナス修道院は、当時の姿が良く残されており、美しい眺めを楽しめるとともに、修道女の厳しい生活がうかがわれました。



アンティグアの街では、ジャカランダが花盛りになっていました。



アンティグアでは、窓枠などを造る鉄工業が盛んなようです。



美しい窓枠を見ることができます。



ドア・ノッカーにも凝ったものが多く見られました。



ホタテ貝のドア・ノッカー。聖ヤコブが持つ杖にホタテ貝が付いていたことに由来するのでしょう。



ライオン型のドア・ノッカー。



ジャカランダの並木道もありました。



ジャカランダのアップ。南アフリカのジャカランダが有名で、それも目的にした海外ツアーが催されていますが、中南米が原産地です。ジャカランタは、中南米原産のノウゼンカズラ科に属し、カエンボク・ホウオウボクと共に「世界の三大花木」と呼ばれます。

南アフリカには、今のところ行く気は無いので、本場のジャカランダを見たということで満足しておくことにしましょうう。

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