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さすらいの風景 ヌワラ・エリヤ

第五日目は、キャンディの南に広がる丘陵地帯のヌワラ・エリヤで、茶畑と紅茶工場を見学することになりました。

キャンディ周辺の道路は、朝から大混雑でした。

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ヌワラ・エリヤに向かう前に、宝石店に立ち寄りました。宝石店では、採掘の展示が設けてありました。

スリランカは、サファイア、ルビー、キャッツアイ、アレキサンドライト、スピネル、ガーネット類等で世界でも有数の産出国になっています。

産出国だから安いのかどうかは、日本で宝石売り場に近づいたことのない私には知るよしもありません。

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宝石の研磨方法の説明。ダイヤルゲージの先に原石を付けて、一定の角度毎に研磨面を作っていき、様々なスタイルのカットを仕上げます。

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宝石の台座の金属加工。

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そして宝石売り場。

家ではスリランカ土産なら宝石ねと騒いでいたので、買うことになりました。次の海外旅行に出かけるための先行投資と思うことにしましょう。

ひと仕事終えた気分でバスに乗り込み、ヌワラ・エリヤに向かいました。、

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カーブの多い道を進んで丘陵地帯に入っていくと、茶畑が現れるようになってきました。、

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ヌワラエリヤ周辺には、観光客を受け入れている紅茶工場が沢山ありますが、今回は、レンロッチを訪れました。

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周辺の斜面には、緑の茶畑が広がっていました。

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まずは、茶摘みの説明。

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枝先の二枚の葉を積みます。

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摘んだ葉は、ベルトを頭でおさえて背負った籠に入れていきます。

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茶摘みはなかなかの重労働で、この作業のために南インドからタミル人が導入されたといいます。

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紅茶工場の見学に移動しました。

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残念だったことに、この日は工場が休みで機械が動いておらず、製造過程が判りにくくなっていました。

紅茶の古典的な製造過程の「オーソドックス製法」では、次のように進みます。
1.萎凋(いちょう) 生葉に含まれている水分の約半分を平均的に取り除く作業。
2.揉捻(じゅうねん) 茶葉に撚れを与えて、茶葉の細胞組織を破壊し、葉の中の酸化酵素を含んだ成分を外部に絞り出し、空気に触れさせて酸化発酵を促して形を整える作業。
3.玉解き・ふるい分け 揉捻工程で茶葉は塊になるので、これをほどいて平均的に空気に触れるようにして、酸化発酵を促進する作業。
4.発酵 室温25~26度、湿度90%の発酵室に、厚み4~5cm程度に広げ、2~3時間放置する。この段階で、緑色だった葉が鮮やかな赤銅色になり、紅茶としての芳香を漂わせ始める。
5.乾燥 乾燥機に入れ、100度前後の高温熱風で酸化酵素の活性を止め、水分3~5%まで乾燥させる。

この過程の途中に機械を導入して、スピード化を図ったシステムが行われるようになっています。

これは、 萎凋(いちょう)のステージ。

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揉捻(じゅうねん)の機械。

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玉解き・ふるい分けの機械でしょうか。

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発茶葉がのっていませんが、酵のための台。

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出来上がった紅茶がコンテナに山盛りになっていました。

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紅茶は、葉の大きさ順に、FOP(フラワリー・オレンジペコ)、OP(オレンジ・ペコ)、P(ペコ)、BOP(ブロークン・オレンジ・ペコ)、BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコ・ファニングス)、ダスト等とグレード分けされます。

葉が大きいから高級という訳ではなく、紅茶が濃く出やすいかどうかが一番の違いになるようです。また、一番細かいダストというのも屑というわけではなく、ティーバッグに主に使われています。

トゥワイニングの紅茶の製品名で、オレンジ・ペコを生産地と勘違いしていましたが、オレンジペコは茶の枝の尖端部分から2番目に若い葉のことを言います。オレンジ・ペコというとセイロン紅茶のことが多いようですが、ダージリングのように生産地を現す言葉ではありません。

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袋詰された紅茶。OP(オレンジ・ペコ)と書かれています。

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異なったグレードの紅茶の見本。

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なお、チップというのは、枝の先端の針状の若葉を使ったものです。

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付属のレストランに移動して、OP、BOP、BOPFの試飲をしました。飲んでいるうちに味の違いは判らなくなってしまいました。

その後、ここで紅茶の買い物をし、昼食をとってキャンディに戻りました。

なお、ここでは配り土産用の少量のティーバッグは売っていなかったので、キャンディのスーパーで買いました。

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茶畑で働いている人も見えました。

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