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さすらいの風景 セビーリャ その5

アルカサルの見学を終えてからサンタ・クルス街に進みました。

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トイレ休憩も兼ねて、土産物屋の並ぶ広場で自由時間になりました。

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白い壁に、派手な色の土産物品が映えます。

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小路を歩いていくと、所々に噴水が設けられていました。

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次の見学地のカテドラルが現れました。

傍らに立つ塔は、ヒラルダの塔で高さ97mあります。12世紀末にモスクのミナレットとして建築され、16世紀にキリスト教様式の鐘楼が加えられました。

この塔には、カテドラルの見学と合わせて上ることになります。

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入り口にブロンズ像が置かれていましたが、これはヒラルダの塔の先端に取り付けられている像の複製品で、本物が修理を行う間の代わりとして使われたとのことです。高さ4mで重さ1288kgの巨大なものですが、風見鶏様に風によって回転するようになっています。ヒラルダ(風見)が、塔の名前の由来になっています。

塔の先端に取り付けられている本物は、形がかろうじて見分けられるほどなので、塔の高さが実感できます。

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カテドラルに入ると、巨大な空間が広がっています。

このカテドラルは、1401年に「後世の人々が我々を正気の沙汰でないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」ということでモスクの跡地に建築が始められ、約1世紀後の1519年に完成しました。

カテドラルは、奥行き116m、幅76mあり、スペイン最大、ヨーロッパの聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模を誇っています。

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入り口脇にある像は、コロンブスの墓です。当時のスペインを構成していたカスティーリャ、アラゴン、レオン、ナバーラ各国を表す像が棺をかついでいます。

はっきり言って、コロンブスは、大西洋横断を成功させた冒険家としては評価しますが、現地で行った大虐殺と略奪の点から、決して子供用の偉人伝に載せるような人物ではないと思います。

新大陸を発見して富をスペインにもたらしたものの、入植者の反乱の責任を問われ、資金援助を行ったイザベラ女王が亡くなると、スペイン王室はコロンブスに対して冷淡になりました。コロンブスは、1506年にスペインのバリャドリッドにて死亡し、遺骨はセビーリャの修道院に収められますが、遺言によって1542年にドミニカのサントドミンゴの大聖堂に移されました。

このいきさつからすると、カテドラルにあるコロンブスの墓は、単なる記念碑のようなものかもしれません。セビーリャは、新大陸をめざす大型船が川を遡行できる限界部にあり、エルドラルへの出発地となって富が集まったので、このような記念碑が寄贈されたのかもしれません。

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巨大なパイプオルガンも設置されていました。

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豪華な飾りが施されています。

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高い天井から薄暗い堂内に光が差し込んできます。

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ステンドグラスも飾られています。

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ムリーリョの「サン・アントニオの礼拝」の絵も飾られています。この絵は、右下のサン・アントニオの部分が切り取られて盗難にあったものが、後日発見されて戻されました。切り取られた跡を見ることができます。

私が切り取るなら、ムリーリョらしい天使の部分の方にしますがね。

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世界最大と言われる主祭壇。修理のためか一部をパネルが覆っていました。

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聖歌隊席。

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王室礼拝堂。

フェルナンド3世やアルフォンソ5世の墓があるようですが、幔幕で覆われて内部は見られませんでした。

青池保子著「アルカサル−王城-」によれば、ペドロ1世の遺骨もここの地下に収められているとのことです。ペドロ1世は、モンティエールの戦いで亡くなった後は、モンティエールの教会に粗末な扱いで埋葬されました。英国のランカスター公に嫁いだペドロ1世の娘であるコンスタンシアは、娘のカタリナを宿敵エンリケ2世の孫のエンリケ3世に嫁がせたのを機に父親の名誉回復を計り、ペドロ1世の遺骨をセビーリャに移させました。地下には、ペドロ1世と並んで愛妻のマリアや息子の棺が並んでいるといいます。

残念ながら内部を見ることはできませんでしたが、「アルカサル−王城-」の物語の大団円として、王室礼拝堂を眺めました。

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カテドラルの内部を見学した後は、ヒラルダ塔に上りました。内部は螺旋状になっており、高さの割には上りやすい塔でした。

塔の上には鐘が取り付けられていました。

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塔からは、展望が開けていました。

闘牛場が見えています。

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黄金の塔も見えています。

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街並みがミニチュアのように見えます。

ただ、残念なことに、アルカサル方面が工事のために封鎖されていました。

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塔の途中の小窓からアルカサル方面を見ました。

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最後に天井につるされた、ナゾのワニの剥製を見て外にでました。

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