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Channel: さすらい人の独り言
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さすらいの風景 スィグルダ その1

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第六日目は、リガからタリンへの移動ですが、その途中、スィグルダとパルヌを見学することになります。

小さな街のスィグルダに到着し、丘の上からガウヤ川に向かって下っていきました。



スィグルダは、豊かな緑と渓谷で、「ラトヴィアのスイス」とも呼ばれるようです。



スィグルダでは、まずグートゥマニャ洞穴を見学しました。

森の中の遊歩道を歩いていきます。



ひと歩きで、目指すグートゥマニャ洞穴が現れました。



グートゥマニャ洞穴は、高さ9m、深さ14mの、奥行きはそれほどない窪地です。



岩壁の一面に彫りこまれているのは、恋人達の名前です。



16世紀の古いものもあるようです。





グートゥマニャ洞穴は、恋人の聖地とされていますが、このような伝説が残されています。

美人のマイヤには、スィグルダ城の庭師をしているヴィクトルという名の恋人がいました。二人は、グートゥマニャ洞窟でいつも会っていました。

二人の逢引きの姿を見たポーランド軍の脱走兵ヤクボフスキーは、ある日、彼女を我がものにするためにヴィクトル自筆の手紙を使って、グートゥマニャ洞窟に誘い出しました。

迫るヤクボフスキーに対して、彼女は最後の抵抗を試みました。首に巻いていたヴィクトルから贈られたスカーフを示して、「これは魔法の力を持ったスカーフです。もし私を逃がしてくれたらこれをあげます。たとえ剣のひと突きでもこのスカーフを突き通すことはできません。その力を疑うのならここで試してください」と言いました。

信じられなかったヤクボフスキーは剣で突きました。剣で刺されたマイヤは息絶え、彼女の操は守られました。



洞穴の周囲には、美しい森が広がっていました。



小川の岸辺には、花が咲いていました。



これはニリンソウでしょうか。





リュウキンカに似ています。



スミレ。



額縁状の記念写真用スポットが設けられていました。日本では見かけない仕掛けです。



駐車場の回りに置かれた土産物屋をのぞいてからバスに乗り込みました。

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