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さすらいの風景 ヴィリニウス その4

ツアーでのヴィリニュス観光の最後は、聖ペテロ&パウロ教会になりました。

聖ペテロ&パウロ教会は、1668年から7年間かけて建設されましたが、この教会の見どころは30年かけて造られたその内装です。

外見だけならば、数多くある教会とそう変わりはありません。

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教会の中に入ると、思わず見とれてしまうことになります。

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壁や天井の一面に聖書や神話の漆喰彫刻が施されています。2000以上もの彫刻が施されているといいます。

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天井からは、ノアの方舟を象ったシャンデリアがつるされています。

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説教台にも彫刻が施されていました。

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中央祭壇には「聖ペテロとパウロの告別」と題する絵画が飾られています。

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白一色の中、珍しく彩色された彫刻がありました。これは、高名な神学者の聖アウグスティヌス。

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聖書の場面でしょうか。

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「十字架を運ぶキリスト」の場面ですね。

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「キリストの磔刑」。槍を持った騎士が描かれていますが、キリストの死を確認するために槍で刺したというローマ帝国の百卒長ロンギヌスでしょう。馬に乗っているのは少しおかしく思いますけど。

ロンギヌスの槍というと、エヴァンゲリオンに出てきたアイテムとしての方が有名になっていますかね。

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細かい部分を見ていくと、面白い像が見られます。怪しい女性像。セイレーンあたりでしょうか。

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びっしりと彫刻で埋め尽くされていますが、細かい所を見ていくだけの時間は無いのは残念です。

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脇の回廊には、4体の聖人像が置かれています。

聖アポロニア

ローマ帝国時代のアレクサンドリアで殉教したキリスト教徒で、彼女は歯を全て乱暴に引き抜かれるという拷問を受けました。絵画や彫刻では、歯を抜くための鉗子を持った姿で描かれ、歯医者の守護神になっています。

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聖マグダラのマリア(聖マリヤ・マグダレナ)

マグダラのマリアは、イエスに従いイエスの磔刑や復活の場面に居合わせた女性です。美術的には、情感あふれた「罪深い女」として描かれることが多いですが、キリストと結婚して娘をもうけたという異論も出ています。これは小説「ダ・ヴィンチ・コード」のもとになっています。

なお、この像だけが他の三体と違って製作当時の服装をしているのは、彫刻家の一人であったペレッティの奥さんをモデルにしたためです。

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聖カタリア(アレクサンドリアのカタリナ)

ローマ皇帝マクセンティウスにキリスト教徒迫害をやめるように説得しますが、牢獄に入れられてしまいます。彼女には車輪に手足をくくりつけて転がされるという拷問が命じられましたが、カタリナが車輪に触れるとひとりでに壊れてしまったため、最後には彼女は斬首刑にされました。 絵画や彫刻では、「カタリナの車輪」と呼ばれる壊れた車輪をシンボルとして持っています。

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聖女バルバラ

トルコのニコメディア(現在のイズミット)の裕福な家に生まれました。求婚者たちから美しい娘を遠ざけようとした非キリスト教徒の父によって塔の中で生活することになりますが、その幽閉生活の中で彼女はキリスト教への信仰に目覚めました。ある日、2つの窓のある浴室が塔内に建設されることになった際、バルバラは窓を3つに増やさせました。この理由を三位一体を表すためとしたことから、娘がキリスト教徒であることを知った父は激昂し、手にかけようとしました。その瞬間、岩が2つに裂け、バルバラを包んで連れ去ってしまいました。羊飼いによって発見されたバルバラは密告されて捕えられてしまいます。キリスト教を信仰したかどによって、火で身体を焼かれるなどの拷問を受けましたが、翌日には美しい姿に戻ってしまいました。最後は、剣によって殺害されて殉教しました。

この像では、シンボルの塔を持っています。

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リトアニアの国章にもなっているヴィーティス(追跡者)と呼ばれる騎士像を発見。

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これは、「世界をこの手にもつ子供のキリストを抱く聖クリストファー」

クリストファーは、世界で最も強い人に仕えたいと願い、王様や悪魔の家来を経て、最後に大きな川の渡し守をしながら、いちばん強い王様に出会うチャンスを待つことにしました。。クリストファーは、少年に姿を変えたキリストの頼みを聞いて、そうとは知らずに背負って川向こうまで運びますが、その少年(キリスト)は世界のすべての罪と苦しみを背負っていたため、だれよりも重かったといわれます。

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入り口の扉の内側には、死神が描かれていました。

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立派なパイプオルガンも設けられていました。

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堂内から中庭に出ると、入り口脇に墓石が置かれています。これは、教会建設の資金を出した当時の将軍パツァスのもので、「ここに罪人眠る」と書かれています。

これで午前の観光は終わり、教会脇のレストランで昼食をとり、午後はトゥラカイ城に向かいました、

ヴィリニュスの市内観光は、これで終わりということになりますが、地図を見ると市街地中心部は訪れていません。トゥラカイ城からは早い時間に戻ってくるようなので、個人的に歩くことにしました。

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