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さすらいの風景 ウィーン その5

宝物館に続いて、新王宮にやってきました。新宮殿は、 フランツ・ヨーゼフ1世によって建築が命じられましたが、工事が完了したのは 1923年で、すでにハプスブルク帝国は1918年に終焉を迎えていました。

1938年3月15日に、アドルフ・ヒトラーは、この新王宮のバルコニーに立ち、広場を埋め尽くす民衆に向かって「ドイツによるオーストリア併合」の演説を行ったとのことです。

現在、新宮殿には、エフェソス博物館、古楽器コレクション、狩猟・武器コレクションといった三部門の博物館が置かれています。

今回の訪問は、これらのコレクションを見るというよりは、実際の目的で使われることなく終わった建物の内部を見てみたいというのが目的でした。

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新王宮に入ると、まずエフェソス博物館の展示コーナーになりました。

博物館特有の冷え冷えとした雰囲気が漂っていました。

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エフェソスは、紀元前11世紀頃につくられた古代ギリシャの都市で、トルコ旅行の際に必ず訪れる遺跡になっています。オーストリアの考古学者が発掘を手掛けていたことから、エフェソス遺跡の出土品がウィーンで展示されるに至っています。

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エフェソスにおけるシンボルにもなっている壮麗なケルスス図書館のファサードの4体の女性像のオリジナルが、ここに展示されていました。

エフェソス・ケルスス図書館はこちら

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ローマ帝国の時代に造られた、五賢帝の後半を彩ったローマ皇帝のレリーフ。

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古代ローマ帝国と、現在のアルメニア、グルジア周辺の領土を巡って争ったパルティアとの戦争を描いたレリーフ。 

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貴重な彫刻やレリーフを博物館に収めるのは判るのですが、現地から離してしまうと、生気が抜けてしまう感じがします。

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豪華な階段が設けられていますが、使われずに終わった宮殿のためか、人の気配が感じられません。

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まずは、古楽器コレクション。銀器コレクションや家具博物館と同じく、歴代のハプスブルグ家で使った楽器が倉庫よろしくずらりと並んでいます。

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作曲家に対応した古楽器がまとめられているような展示方法がされていれば、もう少し興味が湧いてくるのでしょうが、見ながら通り過ぎていくことになりました。

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これは、リヒャルト・ワーグナーとゆかりのあるハンマーフリューゲルのようです。

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弦楽器なども展示されていました。

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見学客も僅かで、寒々とした感じでした。

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