旅の三日目、マドリッドからコルドバへ鉄道で移動することになりました。
出発は、アトーチャ駅。
この駅舎は、セビリア万博の開催に合わせたマドリード・セビリア間の高速鉄道AVEの開通にともなって改修工事が行われ、1992年に営業を始めました。
前回はマドリッドに列車で入りましたが、ずいぶんと前のことで、この駅舎は初めてになります。
植物園が設けられているドーム下の空間は、昔のプラットホーム跡のように見えます。
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出発まで少し時間があったので、構内を見学しました。
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なぜか、池には何匹もの亀がいました。
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構内には、多くの店舗が入っていましたが、その中で目を引いたのが、この子供用ショップ。ディズニーキャラとドラエモン、キティーが一緒に売られるというのは、日本ではありえないでしょうね。
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出発時間の掲示板。プラットホームの番号が掲示されるのは、直前になります。
列車の種類として、AVE(アベ)というのは「高速専用線(標準軌)を時速300kmで運行する高速鉄道」、Alvia(アルビア)というのは「スペイン主要都市間を結ぶ、高速専用線(標準軌)と在来線(広軌)の両方で運行可能な高速列車もしくは高速電車を使用」、Avant(アバント)「高速専用線(標準軌)を運行する中距離列車」といった略号を見ることができます。
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マドリッドを10:00に出発して、コルドバには11:42着と出ています。
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プラットホームへは、自由に出入りはできず、改札を通って入ることになります。
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エレベーターでプラットホームへ下ります。
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まずは、列車の先頭部に進んで記念写真。Renfeはスペイン国鉄の略号です。
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車体には、ALSTOMと記されていました。TGVを作っているフランスのものです。
スペイン国鉄が高速鉄道を導入する際に、日本の新幹線が有力候補になっていたところ、EU加盟国の圧力で、フランスのTGV車両とドイツの軌道・信号システムが採用されたといいます。
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反対のプラットホームに停まっていた、先端が鴨の嘴様に尖っている車両。
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こちらはTalgoと書いてありますが、これはスペインの製造会社のものです。
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客席は、前方と後方を向いた席が半々になっています。昔は、日本の新幹線でもこのような車両がありましたね。
席もゆったりしており、揺れも少なく、快適な乗り心地でした。
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なぜか、イヤホーンが配られました。
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モニターではアニメが上映されていました。スペイン語なので、イヤホンでわざわざ聞く必要もありません。
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車窓からは、刈り入れの終わった麦畑が広がっていました。
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車内販売はありませんが、ビュッフェが連結されていました。
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メニューも置いてあり、利用しやすい雰囲気でした。ただ、乗車時間も短いので、一杯ひっかける時間はありませんでした。
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コルドバには、若干早めに到着しました。
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貨物車両に預けた荷物を受け取り、地上階へ。
鉄道を利用したことにより、マドリッドからコルドバへは、短時間で移動できました。
スペイン旅行から戻って間もない2013年7月24日午後8時40分、スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステラ近郊で、マドリード発フェロル行きの高速鉄道(アルビア)が脱線し、死者78人と多数の負傷者が出るという大事故が発生しました。
この事故の原因は、急カーブ地点での速度出し過ぎですが、それをもたらした原因について、幾つか思い当たる節があります。
スペインでは、高速鉄道の運賃払い戻し条件が、20分の遅れで25%、40分で50%、60分だと100%だといいます。 日本は2時間遅れで全額払い戻しですから、極めて厳しい条件といえます。昔は、1時間単位の遅れは普通でしたので、スペインも進歩したものだと思いましたが、そうでもないことを聞かされました。スペインの列車は、遅れないように余裕を持たせた時間を設定してあり、5分から20分ほど早めに駅に到着するのが普通だと言います。どうやらスピードアップを心掛けて遅れないようにというのが運転の基本姿勢のようです。早くも遅くもないという時間厳守の日本の新幹線とは大違いのようです。
また、スペインでは、高速鉄道網が急ピッチで進められています。従来のスペインの鉄道は広軌であったものが、高速鉄道ではヨーロッパの他の国のTGVなどとの乗り入れも考慮して標準軌が採用されました。幸いというか、スペイン国鉄では、他の国では見られない軌間可変電車が開発使用されてきており、高速鉄道でもAlviaが運行されて、高速鉄道から従来路線への乗り入れが行われています。このような乗り入れ路線も、将来的には高速鉄道専用路線に整備されるようですが、暫定的な開通とあって、運行管理システムは、高速鉄道用と従来線のものが入り混じっており、これが速度制限できなかった原因になっているように思えます。
出発は、アトーチャ駅。
この駅舎は、セビリア万博の開催に合わせたマドリード・セビリア間の高速鉄道AVEの開通にともなって改修工事が行われ、1992年に営業を始めました。
前回はマドリッドに列車で入りましたが、ずいぶんと前のことで、この駅舎は初めてになります。
植物園が設けられているドーム下の空間は、昔のプラットホーム跡のように見えます。

出発まで少し時間があったので、構内を見学しました。

なぜか、池には何匹もの亀がいました。

構内には、多くの店舗が入っていましたが、その中で目を引いたのが、この子供用ショップ。ディズニーキャラとドラエモン、キティーが一緒に売られるというのは、日本ではありえないでしょうね。

出発時間の掲示板。プラットホームの番号が掲示されるのは、直前になります。
列車の種類として、AVE(アベ)というのは「高速専用線(標準軌)を時速300kmで運行する高速鉄道」、Alvia(アルビア)というのは「スペイン主要都市間を結ぶ、高速専用線(標準軌)と在来線(広軌)の両方で運行可能な高速列車もしくは高速電車を使用」、Avant(アバント)「高速専用線(標準軌)を運行する中距離列車」といった略号を見ることができます。

マドリッドを10:00に出発して、コルドバには11:42着と出ています。

プラットホームへは、自由に出入りはできず、改札を通って入ることになります。

エレベーターでプラットホームへ下ります。

まずは、列車の先頭部に進んで記念写真。Renfeはスペイン国鉄の略号です。

車体には、ALSTOMと記されていました。TGVを作っているフランスのものです。
スペイン国鉄が高速鉄道を導入する際に、日本の新幹線が有力候補になっていたところ、EU加盟国の圧力で、フランスのTGV車両とドイツの軌道・信号システムが採用されたといいます。

反対のプラットホームに停まっていた、先端が鴨の嘴様に尖っている車両。

こちらはTalgoと書いてありますが、これはスペインの製造会社のものです。

客席は、前方と後方を向いた席が半々になっています。昔は、日本の新幹線でもこのような車両がありましたね。
席もゆったりしており、揺れも少なく、快適な乗り心地でした。

なぜか、イヤホーンが配られました。

モニターではアニメが上映されていました。スペイン語なので、イヤホンでわざわざ聞く必要もありません。

車窓からは、刈り入れの終わった麦畑が広がっていました。

車内販売はありませんが、ビュッフェが連結されていました。

メニューも置いてあり、利用しやすい雰囲気でした。ただ、乗車時間も短いので、一杯ひっかける時間はありませんでした。

コルドバには、若干早めに到着しました。

貨物車両に預けた荷物を受け取り、地上階へ。
鉄道を利用したことにより、マドリッドからコルドバへは、短時間で移動できました。
スペイン旅行から戻って間もない2013年7月24日午後8時40分、スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステラ近郊で、マドリード発フェロル行きの高速鉄道(アルビア)が脱線し、死者78人と多数の負傷者が出るという大事故が発生しました。
この事故の原因は、急カーブ地点での速度出し過ぎですが、それをもたらした原因について、幾つか思い当たる節があります。
スペインでは、高速鉄道の運賃払い戻し条件が、20分の遅れで25%、40分で50%、60分だと100%だといいます。 日本は2時間遅れで全額払い戻しですから、極めて厳しい条件といえます。昔は、1時間単位の遅れは普通でしたので、スペインも進歩したものだと思いましたが、そうでもないことを聞かされました。スペインの列車は、遅れないように余裕を持たせた時間を設定してあり、5分から20分ほど早めに駅に到着するのが普通だと言います。どうやらスピードアップを心掛けて遅れないようにというのが運転の基本姿勢のようです。早くも遅くもないという時間厳守の日本の新幹線とは大違いのようです。
また、スペインでは、高速鉄道網が急ピッチで進められています。従来のスペインの鉄道は広軌であったものが、高速鉄道ではヨーロッパの他の国のTGVなどとの乗り入れも考慮して標準軌が採用されました。幸いというか、スペイン国鉄では、他の国では見られない軌間可変電車が開発使用されてきており、高速鉄道でもAlviaが運行されて、高速鉄道から従来路線への乗り入れが行われています。このような乗り入れ路線も、将来的には高速鉄道専用路線に整備されるようですが、暫定的な開通とあって、運行管理システムは、高速鉄道用と従来線のものが入り混じっており、これが速度制限できなかった原因になっているように思えます。